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西武線吾野駅前に広がる聖地 埼玉県飯能市 曹洞宗補陀山法光寺 私の百寺巡礼166

実家に行く際、いつもは西武線で池袋駅から全席指定の特急で終点の西武秩父駅まで行く。
その時に車窓から毎回気になっていた場所があった。

それがこちらだ。これは吾野駅のホームから撮影したものだが、高麗川沿いの岩場に造られている。


どうしても、この弁財天が気になり、よし!吾野駅に行こう!と思い立ったのだ。常に貧乏性な私は、どうせ行くなら、この辺り一帯を廻ろう。朝早くに家を出よう。電車内で眠れるのだ。
と、そんな調子で、吾野駅前にある法光寺さんを訪ねる事になった。

曹洞宗寺院の法光寺は、補陀山と号します。法光寺は、岡部家が開基となり、常信法印(永徳元年1381年寂)が創建したと伝えられます。その後日峰伊鯨(天正19年1591年寂)が曹洞宗寺院として開山、天正19年(1591)には、関東に入国した徳川家康から寺領3石の御朱印状を受領、近隣に末寺門徒寺15ヶ寺を擁していた中本寺格の寺院です。本尊の延命地蔵菩薩像は関東百八地蔵霊場11番、観音殿の観世音菩薩像は、武蔵野三十三観音霊場31番となっています。


吾野駅に降りた時にホームから観える山の墓地の広大さに驚いた。
聴いてないよーー。


駅からは徒歩1分。と便利な場所にある。


見所の多い境内であった。飯能市の七福神巡り、武蔵野観音霊場のお寺でもある。


ちなみに、こちらは飯能市の七福神巡り専用台紙となる。
法光寺は布袋様だ。


こちらのお寺では、東日本大震災で被災した宮城県名取市の曹洞宗東禅寺の鐘を預かっている。又、復興支援も積極的に行っている。

境内に東禅寺から一時的に預かっている鐘が置かれている。
住職に聴いた所、この鐘は東北の方を向いているという。
鐘をついて、復興の為に祈ってください。との事であった。


こちらは、墓地に行くのに丁度良い。西武線線路の真下に造られているのだ。何しろ、線路がお寺と墓地をまたいでいる。
私は、横浜、鎌倉でそういうお寺を幾つも観てきた。お寺に行ってからお墓参りをするのに、高齢者が横須賀線の線路で危ない目にあったり、電車が急急停車したりと。
まあ、電車の本数が増えすぎたのに、国鉄も寺も何もしないというのが問題なのだろう。
お寺のお金でここまでしているきめ細やかさ。素晴らしい!!

トンネルを潜り抜けると、そこは雪国・・・じゃない、お寺の墓地だ。
踏切もあるのだが、私としてはトンネルの方が安全であると思う。

更に、ここの脇道を入っていくと、岩殿観音に行き着く。
片道15分ほどの山道らしい。


弘法大師様、畠山重忠公と歴史ある人物にゆかりの地である。
住職が言うには、杖がないと登れない。これを貸すから。と。
天気予報では昼頃から雨であったし、行くのを止めときます。又天気が安定した日にと、一旦は諦めたものの、帰りに
「杖なしで行ったる!子供の頃はもっと山の上に住んでいたんや」
と、歩きかけたものの、蚊の大群に襲われと、恥ずかしながら中断となりました。
ここは絶対に次回は行きたい場所だ。


宮城県復興支援の御布施をしたということで、住職から頂いたのがこちらのボールペンだ。
電池が入っており、灯りが点くのだ。
日も短くなってきたこの頃。道を歩くのに使っている。これはなかなか便利だ。


徒歩20分ほどの場所にある兼務寺も墓地が多く、檀家さんも多そうだ。
ここは沢山の仕事がありそうで、住職も大変そうだ。
だが、実に楽しそうに生き生きとしているお顔。
素敵な方であった。


鐘の音や 復興祈願 曼殊沙華

曹洞宗補陀山法光寺
飯能市大字坂石町分333-1
西武秩父線吾野駅徒歩1分

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