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吹き抜けの回廊にアニメの聖地 秩父札所17番 曹洞宗実正山定林寺 私の百寺巡礼243

今回、訪れた寺院の中では一番人が多かった。
というのも、ここはアニメ「あの花」の舞台ともなっており、アニメとのコラボグッズ販売もされているからだ。


くそーー。写真撮影したいんだよーーー。と思いながら待つ私。
若い男女が楽しそうに、自撮りやら集団で写真撮影する寺院である。

この札所は四間四面の簡素で均斉のとれた観音堂である。内陣周囲を古式の阿弥陀堂のように念仏回廊が回っている。本尊は「十一面観世音菩薩」で、寄木造りで玉眼入り、腰を少しひねっている姿に特徴がある。昔、東国の方にわがままな殿様が住んでいた。ある日、家来の林太郎定元が苦言を述べたことに腹を立て、殿様は定元を追放してしまった。その後、定元とその妻はあいついで病死し、取り残された子供はお寺に引き取られた。ある時、殿様が定元の子供に会い、深く反省し、その子供に「林源太郎良元」と名づけ、領地を授け「堂宇」を建てて「定林寺」とした。

やや市街地を外れた、野寺の趣の深い寺。 別称を「林寺」といい、林家の持寺として開創された。 観音堂は吹放しの回廊をとりまわし、正面の欄間の左右の花鳥図透かし彫りが美しい。 本堂手前にある鐘楼の梵鐘には西国、坂東、秩父百観音のご本尊が浮き彫りにされ、各寺院の御詠歌が刻まれている。 当初の梵鐘は江戸初期の火災で本堂とともに消失したといわれ、現存の物は宝暦8年(1758年)に再鋳されたものである。


アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で、主人公たちの集合場所として登場する定林寺は、アニメファンにとっての聖地。

歴史を感じるううう。素晴らしい。ぐるっと廻って観るのだ。

こちらは、納経所に何人もの方がいらしたので、話を伺えた。
やはり、檀家さんを持たない昔のお堂らしい。
皆さん、札所連合会メンバーで交替で御朱印書き、建物および敷地内管理をされているそうだ。
こちらのお寺。アニメのコラボグッズが多く販売されている。
赤字経営に悩むお寺が多い中、これはとても良いことだなと個人的には思っている。
若い人が気軽に来られる。札所の収入になる。お賽銭に決められた御朱印代くらいではね。。。
とにかく、いつまでも残って欲しいと思うのであった。


曹洞宗実正山定林寺
埼玉県秩父市桜木町21-3
秩父鉄道・秩父駅より徒歩25分

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