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久能山東照宮は下から登る 静岡市 久能山東照宮にゴイゴイスー

全国東照宮廻りファンの皆様、お待たせしました。
って、誰も待っていないか。


久能山東照宮は、徳川家康公をご祭神としておまつりする全国東照宮の創祀です。
徳川家康公は、天文11年(1542年)12月26日三河国岡崎城(愛知県岡崎市)にお生まれになり、あらゆる艱難辛苦の末、戦乱の世に終止符を打ち、江戸時代260余年にわたる世界に其の比を見ない「泰平の世」の礎を築かれ、学問、産業、文化の基礎を確立し近世日本の発展に偉大な功績を残されました。
晩年は大御所として駿府城に在りましたが、元和2年(1616年)4月17日、波乱に満ちた75年の生涯を閉じられました。
徳川家康公は生前、家臣に対し、自分の死後について「遺体は駿河国の久能山に葬り、江戸の増上寺で葬儀を行い、三河国の大樹寺に位牌を納め、一周忌が過ぎて後、下野の日光山に小堂を建てて勧請せよ、八州の鎮守になろう」(『本光国師日記』より)との遺言を残されました。
この御遺命により御遺骸を久能山に埋葬し、その地に2代将軍秀忠公の命により久能山東照宮が創建されました。

実を言うと、中学生の時のバス旅行で久能山東照宮には来ている。日本平をくねくねとバスで登り、ロープウェイに乗ったのだ。


久能山下バス停


ということで、今回はロープウェイ料金をケチり、海沿いにある一の鳥居下のバス停から歩こう!と思ったのである。

静岡鉄道日本平ロープウェイが開通(昭和32年)するまでは、この石段のみが東照宮への参拝路でした。 909段上がったところにある一の門から見る駿河湾の景色は絶景です。 標高270mの久能山。

ちなみに、戦前の方は、ロープウェイなんぞなかったもので、海抜8mほどの海沿いの道から石段を上がったのだ。

早速、Yahoo!で検索。静岡駅南口から徒歩1分のホテルに前日宿泊したので、そこを起点に。
静岡駅から直接行けるバスはなく、東大谷のバス停で乗り換えることになる。

え?東大谷8:18の次は、11:04やんか。3時間もあるのか。


朝早くて、ホテルの朝食がお腹に入らないなという状態。
なんと!!!こちらのホテル。サンドウィッチとサラダをテイクアウト出来るのだ。帰りのバスの中で食べよう!と、スープとジュースだけを口にする。


静岡駅では、バス運転手さんに「東大谷まで行きますか?」と、路線バスの番組ハマり切っているセリフで。
さあ、バスの中でのんびり!


乗換地点の東大谷に。ここで、久能山下行きのバスに乗り換えるのである。

ところが、何と!!!


9:31までバスがない!!その後は、1時間に1本はバスがあるじゃあないか。
なんとも、まあ、凡ミスなのだが、私は平日の時刻を調べてしまったらしい。
ちょっと待って。平日と休日の時刻表って、あまり変わらない所が殆どなのに、なんでやねん!こんなにも違うんかーーい!

ここで1時間半待つか?イヤ、3.3㎞じほど。歩いた方が速そうだ。


国道150号線、🍓海岸通りは海好きにはたまらない。だが、車専用?自転車も、オバサンが乗るタイプのものではなく、ロードレーサーみたいなものを筋肉質の人がスピード感あふれて走るううう!感じの道であった。

国道150号。🍓街道から撮影

畑の中を歩く久能街道。風景としては楽しめないかもしれないが、車の通りも少なく、何と言っても、バス路線沿い。バスサンドではないが、あ、バス停あった!の安心感は歩いていてある。

左手に山を望みながら、ひたすら歩く。あーあ、山登りの前にペットボトル空になっちゃうよー。

おおおお!あれに見えるは久能山東照宮入口と石段じゃあないか?


参道。いざ!登ります!


久能山下側にある石鳥居から数えて1159段の段数を誇り、1159の数字に文字が当てられ「いちいちご苦労さん」と呼ばれています。静岡鉄道日本平ロープウェイが開通(昭和32年)するまでは、この石段のみが東照宮への参拝路でした。 909段上がったところにある一の門から見る駿河湾の景色は絶景です。標高270mの久能山。潮風と樹木の香りに心洗われながら駿河湾の絶景をお楽しみください。石段を登り切ると国宝の絢爛豪華な社殿との出会いが待っています。(静岡市のページより)


頂上まで難なく辿り着き、そこから見下ろした景色は絶景であった。
中学生の時に味わえなかったものだ。と言っても当時の私は東照宮もロープウエイも日本平も興味なく、行きたくもなかったのだ。日本平のくねくね道で胃が痛くなったのと、久能山のいちご狩りで🍓を食べ過ぎてお腹を壊した記憶しかない。当時の私は、家庭の事情で給食しか食べていない生徒だった為、多分、元を取るほどに🍓を食べたのだろう。
本当に東照宮の記憶はないのだ。

だが!侮るなかれ。ここまでしかロープウエイ、または車(特別)で来られないとなっている入場口からの石段。これは一段がかなり高いのだ。私なんぞは足が短いもんだから、腿上げをして90度の角度になる感じだ。
2日後まで腿が筋肉痛。。。
80代後半の男性と石段で話をした。入口までは楽に来たけど、大変だ。けれども、来られて良かったと喜んでおられた。
思うに、昔の神社、お寺とは、そんな参拝の喜びなんかもあったのではないだろうか。例えば、身延山久遠寺や江ノ島神社など。今ではエスカレーターで行けるようだが、山を登ることがいいのだ。

デジカメのレンズが汗で・・・・


全てがすばらしいものであった。

更に上へ登ると、徳川家康公のお墓となる。

「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。心に望みおこらば困窮したるときを思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え。
勝つことばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。
おのれを責めて人をせむるな。及ばざるは過ぎたるより勝れり」

徳川家康公のこの言葉が似合うのは、まさにここ久能山東照宮であるかもしれない。

御朱印は、杉の樹の皮を薄く削いだもので、杉の樹の良い香りがいまでもしている。
芝増上寺内にあった東照宮で杉の樹の栞を頂いてから東照宮廻りにハマった私であるが、東照宮には杉が良く似合う。

酷暑尚 いちいちごくろう 久能山

久能山東照宮
静岡市駿河区根古屋


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