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古木コミネカエデに見惚れる 秩父札所8番 臨済宗南禅寺派清泰山西善寺 私の百寺巡礼180

庭のどこにいても、そのカエデの存在がある。こちらの寺はそんな印象であった。


駐車場からは武甲山が綺麗に観える。



珍しいおびんずる様


「地獄」「餓鬼」「畜生」「修羅」「人間」「天」の六道を行脚する地蔵尊の姿を、それぞれ六体の尊像にあらわしたものがこの「六地蔵尊」である。


山門をくぐると本堂前に樹齢約600年の巨大な「楓(カエデ=モミジ)」が境内いっぱいに広がっている。別名「こみねかえで」埼玉県の天然記念物に指定されている。
本堂は、弘化2年(1845年)に再建されたものである。本堂の正面奥には、札所の本尊「十一面観世音菩薩」が安置されている。
寺の本尊として「阿弥陀三尊像」が祀られている。西善寺は「ぼけ封じの寺」の別名がある。寺の本尊、阿弥陀三尊の宝前で祈祷した肌着を着用すると、天寿を全うし(ぼけ封じ)安楽往生(ぽっくり往生)がかなうと云われている。このぼけ封じ肌着は、納経所で授与してもらえる。

なんと言っても、庭のカエデに圧倒されてしまう。これを手入れするのも大変であろう。このカエデの樹齢を考えると私たち人はなんと小さい事か。
目の前に観える武甲山。石灰が切りだされて形が変わっているものの、そこにある。もっと寒くなるのを覚悟して、紅葉の季節に来ようと思うのであった。


臨済宗南禅寺派清泰山西善寺 秩父札所8番
埼玉県秩父郡横瀬町横瀬598
西武鉄道横瀬駅から徒歩30分



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