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2023/6/17 ソロ公演『SOULS』へ向けてSHALAへインタビュー②夏至の意味とは?マルタ、ゴゾ島の夏至祭の思い出

こんにちは。みなさま元気でお過ごしでしょうか。Creative Team SHALADINAスタッフのakaneです。

2023年6月17日(土)に神楽坂セッションハウスで開催されるダンス公演『SOULS』について、主演のSHALAさんにインタビューを行いました。リハーサルも最終節を迎え元気に取り組んでいるとのことです。

今回は、一年で最も日の長くなる夏至に公演を行う意味や、これまでの体験について聞いてみました。

akane : 夏至とは、私たちにとってどのような節目なのでしょう。SHALAさんは、この日をどのように過ごしてきたのでしょうか。

SHALA : 夏至がどのような節目であるかは、youtubeで昔のテレビ番組を見たことがあります。それは、日本の宗教史学者で文化人類学者の中沢新一さんが、民俗学者で国文学者、詩人でもあった折口信夫について語った番組でした。
その中で、古来日本において夏至と冬至は特に大切な節目であり、夏至では目に見えない精霊たちを盛大にもてなすのだと言っていて感銘を受けました。

私たちの生があるのは、実際に目に見える世界だけでなく見ることのできない世界があるからこそで、そうした目に見えない精霊たちを感じ敬う心を持ち、特別な日には心からもてなすというのは、現代ではなかなか実感しづらいことかもしれません。

それでも、日本だけでなく世界中に夏至を祝う習慣はありますね。
例えば、2013年の夏至には、地中海に浮かぶマルタ共和国のゴゾ島という小さな島で、その特別なお祭りを体験しました。有名な古代の女神の神殿で生演奏のオリジナルオペラが実演され、たくさんの人たちが集まって祝ったんです。大掛かりで気合の入ったコンサートは、そこに夏至をスペシャルに祝いたいとの心が込められていると感じました。

我が愛のマルタ島〜その昔、騎士団が苦労して築いたヴァレッタの街
ゴゾ島、シャーラ村(!)のジュガンティーヤ神殿(マルタ語で巨人の塔の意味)

神殿は壁で仕切られいくつもの小部屋に分かれています。こちらの部屋ではバイオリン、あちらの部屋ではピアノ、渡り廊下をオペラ歌手が歌いながら歩くという、お互い見えない中で同時に音を合わせなければならないもので、大掛かりな設定が必要です。

それぞれの部屋での演奏

この最奥の重要な部屋へと
この格好で訪れ、出演者と間違われた私たち
振り返れば黒山の人だかり!笑いが止まらず女神のユーモアに触れて
コンサートが終わっても興奮で眠れません!

うーん、また行きたくてたまらなってきました。
日が暮れていく中、現れる星々を見上げながら、貝など海の化石も混在する神殿の壁に響く歌声や生の音楽を味わったことは生涯忘れられません。

また古来からの伝統として、夏至の夜にはヨーロッパ各地で夜通しの火祭りが行われます。
リサーチして行ってみたいですし、その場に立って感じてみたい!みんなと一緒に朝を迎えたいですね。

個人的には子どもの頃から一年で夏至が最も好きで、この日を過ぎると日が短くなっていくのを毎年本気で悲しんでいました。でも太陽が一番キラキラして見えて、これからクワガタもたくさん採れる!大好きなヒグラシの合唱もたくさん聴ける!とワクワクする特別な日だったんです。

最近知りましたが、太陽中心のホロスコープによると、人生の方向性を示す重要な天体とされる水星が、私の場合生まれた瞬間まさに夏至の度数にあって納得したものです。どうりでワクワクするはずです。

夏至はアドベンチャー!そして可能性の追求!
神殿でのお祭りだけでなくマルタ島では。。。

マルタ出身ミュージシャン、ピーターポールのバンで満月のビーチパーティへも!
パーカッショニストとしての勇姿!!プールサイドライブ!

akane : ほおっ!これまで夏至や冬至といった地球の節目を、ワークショップやプライベートで濃い時間を過ごしてこられたSHALAさんですが、この度公演という形で過ごすことによる心境の変化やメッセージなどありましたらぜひ!

SHALA : そうですね。夏至当日ではないものの、考えたら公演は初めてです。それだけで最初からワクワクしてなりませんでした。

舞台を創作するというのは、毎回それに向けてたくさんのインスピレーションやエネルギーを集約させるということです。それが夏至に向かって集約されるということは、精霊たちが集まってくるというそもそもの祭の意味も加わって、とても賑やかな日々を過ごしています。

語り切れない数々の情報〜本や友人を通してとか、または突然の閃きであったり〜が集まってくるので、ぼーっとして日にちを間違えたり、電車や約束を違えないようにするので精一杯。いつも以上に、自分の魂の喜ぶ形でエネルギーが集まってくると感じています。

その一つが、母なるものたちすべてへ捧げたいというインスピレーション!
今回、3年ぶりにようやく母も観に来られることになり、生命をテーマにしている私としては、舞台を母に捧げるだけでなく、すべての母たち、この世に存在したすべての母たちへ捧げたいです。
これは来てのお楽しみですけれど、リハーサルでも神秘的な体験をしています。

そうしたら、まるで「YES!!」という天からの声のように、当日撮影を担当してくださる柴田さんから、その日は今は亡きお母様の誕生日とのメッセージが届いたんです!なんと私に降りたインスピレーションを知らずして。そんなこんなでとても楽しみです!

akane : わあ!それはまたぜひ続きをインタビューさせてください。

ありがとうございました。本番はもうすぐ、とっても楽しみにしています!

こちらはマルタ島のイムナイドラ神殿
一緒にたくさん踊って笑った最高の夏至!


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