水商売をあがりたい人の教科書〜現実を受けいれよう編〜
現実をみよう
まずは9割のキャバ嬢が抱いていると言われる、将来設計図問題について。
よくあるのはこんな夢です。
・将来お金をためてコネ使ってなんかの経営者になる(ネイルサロン・エステ・ヨガ等)
・いつか金持ちの客が自分を自分を水あげしてくれる
・自分でミニクラブでも開く
・小料理屋の女将として雇われママでもしたいな^^
「ここまでうまくやってきたんだから、誰かが何とかしてくれる」
心のどこかで、そうなると思っていませんか?
でも、実際は、これらのほとんどは実現しません。
今のあなたがお金をためている、もしくはお店で不動のNo. 1を築いているのであれば別ですが・・・
そうでない人が、実際にこれらのフワっとした夢を叶えるのは1/1000くらいの確率です。
いや、もっと、低いかも。
つまり何がいいたいのかというと、目標達成を他人に依存するのはやめよう、ということです。
そのままダラダラしていると、結局40歳近くまでお水に浸かり、気付けばスーパーのバイトも落ちるのが関の山だということを、肝に命じて読み進めてください。
周りにいる年増のお姉さん達はそういうことなんですよ。(もちろん、例外もある…かも。笑)
今のあなたは、お花屋さんで働くことがどれだけハードル高いか、まだ知りません。
自分はどこでも"初めだけ業務を教えてもらえば"なんでもできると思っている。
それは、勘違いです。
甘い期待は捨てて、自分が社会的にどの位置にいるか知りましょう。
社会から見た元キャバ嬢
結論からいうと、履歴書がほとんど空欄の元キャバ嬢を、ほとんどの企業は採用しません。
なぜなら、つかえないからです。
ここに実は大きな「認知の差」があります。
キャバ嬢たちは、会社員より自分を1ランク上の人間なんだと無意識に勘違いをしています。
ミシュランに載っているようなご飯を当たり前に食べ、スイートルームに何度も止まり、ラグジュアリーホテルのホテルマンにチップを渡すような経験をしてしまえば、それが自分のお金でなくともそうなって当たり前です。
長年キャバ嬢をやっているとそれにあった考え方や行動、相応のマナーが身につきます。
そして脳内が、一般でお金を稼ぐための実力とどんどん反比例していきます。
もちろんその実力は夜の世界では力を発揮し、男たちに優越感を与え、どこの店でも通じるのですが、昼の世界では通じないことがほとんど。
言葉にするのは難しいですが、キャバ嬢という生き物は昼の人間をナメているんですね。
隠してもそれが伝わるから、昼の人間からはつかえないと認定されます。
わたしも実際に昼職についた当初はどうやって相手に喋ればいいのか、言葉のチョイス一つで苦労しました。
なぜなら、これまで馴れ合いのような会話しかしたことがなかったからです。
上司にどういった態度をとればいいのか、どのような顔つき、言葉遣いが適切なのか1ミリもわかりませんでした。
昼の世界では、
・男性を"男"として扱う会話をしません
・タメ口はつかいません
・男ウケの良さそうな服は着ません
・知らないことを知ったかぶりません
・タクシーはつかいません
・ご飯は割り勘が当たり前です
・後で入社したら年下にも敬語です
・仕事中に堂々とLINEしません
こんなことは当たり前のことなのですが、これを初めとするすべての常識がわかりませんでした。
自分で意識していなくても、"人生愛嬌でなんとかなるやろ"みたいな甘い考えは見透かされてしまいます。
もちろん、いい意味で長けているスキル「対人」を主とする職業だと受け入れられることもあります。(不動産や保険の営業マン等)
しかし、30超えると頭が固くなりますから、実務を教育するための億劫さを考えると、採用される可能性は低い。
だから、「夜の人」の考え方から、「お昼の人」の考え方にリハビリする必要があるのです。
しかも、徐々に。
では、どうやってお昼の人になるためにリハビリをすればいいのか、次回、具体的に解説していきます。
ぶっちゃけ、夜から昼にシフトチェンジするのは辛いです。
でも、無理ではないし、あなたは変わらなければいけない。
いつかはお水をやめる日がきます。
それは、早いほうがいい。
ステップごとに説明していくので、一緒に頑張りましょう!
追伸 おそらく、このnoteを見ているとイライラしたり、「そんな人ばかりじゃない!」と思う方もいると思います。もちろんその通りですし、夜の世界には社会人としても凄腕を持った経営者の方もいらっしゃいます。しかし、キャバ嬢の多くはわたしが考える女性像です。身を以て知っていますし、その人達を普通の人として、この時代に食いっぱぐれのない生き方をして欲しいと思っています。だからこそ、歯に衣着せぬ言い方で書いていくつもりです。そして、そのほうが、わたしが思うあの人に届くので。このnoteは、面と向かって言えないあの子に書いている手紙です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?