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【ツアー四日目②】Falconバースデーイヴ

なんであんなコワモテの男と仲良くなり、お互いに親友と呼べる仲になったのだろうか。

出会いは16、7年前。白の革ジャン上下のコワい人たち。『NON-DRAGS』というバンドだ。ミルクティースの出番は彼らの次だったので、楽屋で彼らの『SUMMERTIME BLUES』を聴いた。「おっ、ロックンロールじゃん、いいね。」僕はそうつぶやいた。

その時のミルクティースはドラムレス。ブレイクビーツのトラックに合わせての演奏。自分たちはもちろん自信満々だったのだが、一つ懸念があったとすれば大好きなロックンロールとの「溝」だ。
21世紀のロックンロールをやりたかった。だがロックンロールにはある種の美学「型」がある。新しいロックンロールを鳴らすため「型」をぶち壊したミルクティースに「ロックンロール」を感じてくれる人はそう多くなかった。「溝」があったのだ。

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