夕方からの涼しい風に、幾分寒くなり始めた夜の入り口につい酒場の扉を押して「マスター、何か秋のカクテルを飲みたいな」
と綺麗に整ったスツールの1つに腰掛けて、出てくるのを待つ。
「今日は冷えそうですね」マスターはそう言いながら手早く秋色のサイドカーを僕の前に置いて「秋、ですね」。

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