【恋妹OPパロ】MADを作りたい人へ

Shake

2020年5月23日 19:46

御伽原江良「ぁ"……ん"っ"…ん"ぁ"…あ"っ"…ぁ"…あ"っ"ん"っ"…」

先日この動画を投稿した者です。使用させていただいたアーカイブの紹介も兼ねて、簡単に自分なりの作り方を残しておきます。

【使用したソフト】

・AviUtl：動画編集に

・GIMP：素材の切り取り・透過に

【お借りした素材】

＜MAD制作＞恋妹opパロを作りたい人へ【素材配布】

【AviUtl】恋妹OPパロ用BB+初心者用の何か【HD】

他にはニコ二・コモンズからいくつか素材をお借りしました。詳しくはコンテンツツリーを参照してください。

先人たちの偉業に感謝して有り難く使わせてもらいました。

【作り方】

1.はじめに

恋妹OPパロはどうしてもオブジェクト数が多くなってしまうので、[レイヤーの挿入]を繰り返すとすぐにレイヤーの上限数を超えてしまいます。そこで[シーン]を使って編集することをおすすめします。

AviUtlの編集プロジェクトが破損してしまったので、何とか記憶を頼りに書いていきます。大抵の場面は[中間点を追加][クリッピング][マスク][斜めクリッピング]とその他諸々でできます。

素材全体の色を変えたいときは[色調補正]、素材の一部の色だけを変えたいときは[特定色域変換]です。ただし[特定色域変換]では黒は変換できません。一部の色を透過したいときは[クロマキー][カラーキー]、黒か白を透過したいときは[ルミナンスキー]がおすすめです。

この先ではいくつかの場面毎に作り方を説明していきます。

2.回転して登場する文字

フィルタ効果：[TA回転停止]

画面下方の右側から回転して現れる「presented by ○○○○」の文字です。さつき氏の[TA回転停止]というスクリプトを使いました。間隔と速度を調整してX方向に移動させれば、それなりに見えます。

3.縁をなぞる線

カスタムオブジェクト：[ライン(移動軌跡)]

背景の縁をなぞる桃色の線です。カスタムオブジェクトの[ライン(移動軌跡)]でできます。ギザギザしたものの縁をなぞりたいときはかなりの数の中間点を追加する必要があるので、ここの背景は曲線の縁をなぞる方が無難だと思います。

4.ハートを描く

フィルタ効果：[輪郭追跡][縁取り]

桃色のハートです。ティム氏の[輪郭追跡]というスクリプトを使いました。このスクリプトはオブジェクトの輪郭を描いてくれます。【設定】>【輪郭のみ】でオブジェクトを消せます。【開始点】を調節して【描画度】を変化させることで、自由に輪郭を描けます。

ロゴのフォントですが「恋虹」と「にじさんじ」は【ニコモジ+】、「VIRTUAL★LIVE」は【アボカド】です。

5.回転するチェック模様

フィルタ効果：[画像ループ][マスク]

画面上方と下方の回転する青色のチェック模様です。[画像ループ]で素材を増やして回転→[マスク]で真ん中を切り取れます。

6.回転する扇

フィルタ効果：[扇クリッピング]

恋妹OPパロに多く出てくる回転する扇です。rikky氏の[扇クリッピング]を使いました。【基準角】と【拡張角】を変化させることで、扇の大きさを変えながら回転させることができます。

日本語の文字のフォントは、ほとんどが【源柔ゴシック Bold】を使いました。

7.次々と登場する四角形

[上のオブジェクトでクリッピング]

四角形のレイヤーの下に画像を置いて[上のオブジェクトでクリッピング]を使うことで、四角形の動きに合わせて画像を切り取れます。

8.わちゃわちゃした背景

[カメラ制御]

おそらく一番の妥協点です。元ネタを見ながら何とか作りました。Z方向のオブジェクトの配置が上手ければ、もっと元ネタのように見えると思いますが、難しかったので諦めました。

9.画像が白く点滅

フィルタ効果：[単色化]

サビから多く出てくる白く点滅する場面です。[単色化]>【輝度を保持する】のチェックを外すことで、好きな色で画像を塗れます。

10.わちゃわちゃした場面

一番に苦労した場面だと思います。[カメラ制御]で作ろうと思いましたが視点の動きとオブジェクトの位置が上手く掴めず断念して、オブジェクトの位置とサイズを中間点で調節して作りました。

11.おわりに

恋妹OPパロには、画面上方と下方にある四角形が閉じる場面が多いですが、自分は1つの四角形に[マスク]で真ん中を切り抜いて作りました。オブジェクトと[マスク]の四角形の【サイズ】を画面横幅に揃えて、それぞれの【縦横比】を変化させることで2つの四角形が動いているように見えます。

オブジェクトの属性を【図形】→【画像ファイル】、【画像ファイル】→【図形】に変えると、フィルタ効果や位置・拡大率を引き継ぐことができます。ただし【サイズ】というパラメータは【画像ファイル】にはないので注意です。

この作り方が最良という訳でもないと思うので、自分なりの作り方を探してみてください。

最後に使用させていただいたアーカイブを紹介して終わります。