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『東京、愛だの、恋だの』ファーストサマーウイカの演技って日曜劇場向きじゃない?



東京をメインテーマにしたエンタメ作品は、東京を表すワードとして「この街には何でもあって、何にもない」と表現することは多いけれど、これは東京の代名詞を諦めた思考の放棄を、"エモさ"的な感情でくるんで誤魔化しているので好きじゃない。

でも東京を一括りして表すことの難しさはわかる。
ニューヨークは世界の最先端の代名詞だし、ロンドンやパリには歴史に裏打ちされた景観や暮らしに付随するイメージがある中で、東京は最先端でもなければ歴史もない。いったいこの街はなんなんだろうね。それが「何にもない」ってことなのかしら。でもそれなら「何にもない」じゃなくて「何でもない」だよね。

そんな東京に思いを巡らせたところで、本題の『東京、愛だの、恋だの』の話。
オムニバス形式で全6話。

まず松本まりかの眉毛が気になる。眉毛を上下に動かして表情を作るシーンが時々見られた。不思議な表情がクセになる。

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梶裕貴のもみあげも気になる。異様に長い。

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それはさておき、今回取り上げたいのは第5話に登場するファーストサマーウイカ。

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肌がツルツル。 

元々が舞台出身ゆえか、演技の味付け濃ゆめな気がした。動きの一つ一つで、キャラクターが心の中で何を思っているのかが分かりやすすぎる。それって凄いことなんですけどね。このへんの好みって難しいけど、『東京、愛だの、恋だの』って深夜ドラマのノリだからあんまり色がない方が合う気がすんのよなあ。ウイカが立ってるだけで佇まいが意味を持ちすぎてる。
でもそういう身体コントロールによる表現の技術が、FNS歌謡祭での『うっせえわ』に繋がるわけだから、ウイカのこれが悪いわけではなくて、合う合わないの話ね。

ウイカの演技は、ドクターXや半沢直樹のような勧善懲悪に近いプロットのドラマにハマりそう。
この手のドラマには万人が意図を汲み取れる大ぶりな演技が好まれる傾向にあるし、なんなら「演技力が高い」「役作りが凄い」と話題になるかも。
舞台役者にシフトするにはバラエティーの仕事が多すぎてスケジュール取れないと思うし、日曜劇場が一番良いような。
ウイカ自身はミニシアター系の映画で評価されたいはずと勝手に思ってるけど、なんやかんや日曜劇場で高評価を得られればそれはそれでキャリアアップにも繋がるしそっちが良い気がする。
『考えすぎちゃん』観てると演技仕事で自分のタレントとしての格を上げたい感じだし、
「目指せ!小池栄子!」かもしれん。


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