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【参考】浮気された時、心の整理と決断


10年つきあっている彼の浮気が発覚し、号泣した自分がいた。
彼は自分のところへ戻ってきたが、つきあいを続けるべきか、今とても迷っている。悩みの背景には自身の結婚願望や子どもを持ちたい願望もある。

と、友人から相談を受けました。


筆者も同じような経験をしたことがあり、精神的にもひたすら辛く、前向きになれず、しんどい状態であることもよくわかります。ですが、それでも何か前に進まないと心が苦しいままです。そこで、どのような気持ちの整理をすることで、次に活かせるものが見えてくるのか、考えてみました。

*この記事は、事例をわかりやすくするために女性目線の書き方をしていますが、性別問わず活用できる内容です。


1,現状の自己分析


自己分析は今最もしたくない事かもしれませんが、気晴らしがてらやってみましょう。

・彼をまだ好きかどうか


『号泣した自分』について、彼を好きだから泣いたのか、裏切りが屈辱的すぎて涙が出たのか、もしくは裏切られた事自体が悲しかったのか、切り分けてみましょう。はっきりとは割り切れないと思います。 『号泣した自分』 を仮に100%として、何%が何か…くらいで考えてみましょう。

自分のふるまいはここ1年どうだったか
自身のふるまい-特にここ1年について考えてみてください。

10年来の関係で、存在に慣れてきた・家族のようになってしまっていた 等、どうしてもあると思います。誰しもがつきあいたての頃の彼へのふるまい(身のこなし)とは、違っているはずです。

一例ですが箇条書きでメモに書き出してみましょう。文字にすることで、少し客観的に見ることができるようになります。

*思い起こしていく中で、どうしても考えが原因追求や反省をしてしまう方向に行ってしまうことがありますが、良し悪しについては今は考えないでください。

・彼のふるまいはここ1年どうだったか


自身の今後を考える上で必要なので、考えてみる必要があります。(敢えて2回言いました。)

気持ち的に書けそうなら書き出してみましょう。恨みや愚痴を思い出してしまうとキリがないですし、良し悪しについても分類はしなくていいです。箇条書きで事実だけを淡々と書いてみてください。

*イライラしたり、ムカついてきた場合は、ここは飛ばしてください。


2,今後のシュミレーション


ここで、長年のつきあいで培ってきた気を許せる気楽さ(快適さ)と、結婚願望との折り合い が出てきます。

・今の彼とあと10年、楽しく過ごしていけそうか


ご存知のとおり、自分にとって理想的なふるまいのできる人間は存在しません。なぜなら、思い描く理想のあり方が人によって全く違うためです。居たとしてもそれは『限りなく理想に近い』人間ということになります。

お互い様な部分、許し合えてきた部分もたくさんある/あったと思います。 それらも踏まえて、今後も引き続き、彼と楽しく過ごすことでできるかどうか、少し想像してみてください。

・今の彼と結婚したいか


交際(つきあい)と結婚(ここでは法律婚)を敢えて分けて考えてみます。

人間関係は、裏切り行為をされたり、感情がぶつかった時に逃げ出すような一方的な行動をされた時、そしてその事柄の終息のさせ方をどうふるまうかでも、信頼度がかなり変わってきます。

『今の彼と結婚したいか』という点については、一連を受け入れてつきあいを継続し、更に社会的な体裁や法的に縛りのかかる『結婚』がしたいか、ということになります。ものすごくざっくり言い換えるなら、今の彼と結婚式を挙げたいかどうか(楽しそうか、苦労が多そうか)あたりで想像してみてもいいかもしれません。

*参考メモ*

つきあいの長さ故に、『離婚を恐れず一度試しに入籍してみたら?』という意見も頂いたことがあります。結婚や離婚についての慣習的な圧力がやや緩まってきている昨今、それも1案かもしれません。

・子どもは『今の彼との子』でなくてはならないか


認めたくないですが、『今の彼』とは10年来の心と身体のつきあい上、お互いに対して慣れている≒(多少なりと)飽きているという事実は、人間が理性を持つとはいえ、生物である故にどうしてもあります。 ふるまいについての振り返りでも、多少なりと感じた筈です。

お互いに少し飽きている状態で、ましてや今回のような事件があり、心にしこりを残しつつも思い直して結婚して、妊活して…、これってストレスと試練の数が雪だるま式に膨れ上がっていく可能性のあるルートでもあるのですが、自覚して挑戦しているのかという話です。

つきあいの期間も内容の濃さも、人によって多種多様であるにもかかわらず、親世代や社会の圧力もあり、未だに、交際→結婚→妊活→出産→子育て…と一本道感覚で人生設計を押し進めようとされている方も多いです。

そして次のステップに進めないことで焦り、ストレスを溜め、ストレスが自身の身体を蝕んで体調を崩し、日々の生活自体を辛くしてしまっている光景もよく拝見します。

『親』を行う限り、妊活・出産・子育ての一連に肉体的/精神的ストレスが伴わないことは有り得ないです。有り得ないですが、パートナーとの関係性に応じて、かかる負荷が随分と違ってくることも事実だと思います。

『子どもが欲しい』ことについては、今の彼との子どもが欲しいのか、それとも自分の人生計画として子どもの存在を手に入れたいのか、場合によっては、切り分けて考える必要があるのかもしれません。


3,決断の準備

 

自己分析と、これからのシュミレーションを見返してみて、今の彼との関係について、つきあいを続けるか、思い切って別れを選択するか、それ以外の道を選ぶか、どのような心の決断ができそうか考えてみましょう。

<参考例>

・つきあいを続ける場合、お互いを多めに褒め合い、尊重しあう気持ちをふるまいで示してみる。
・嫌な出来事がふいにフラッシュバックして体調を崩す等、健康被害が酷い時は、関係を終了させて早めに日常と記憶から消す(厳密には新しい思い出を上書きする)ことも1つです。


4,おわりに


起こってしまった衝撃的な事件について、どのような気持ちの整理をすることで、次に進む事へ活かせるかを考えてみました。

この記事が少しでも同じような状況に陥り、今まさに混乱から戻ってこれない方の参考にしていただけましたら幸いです。


残念なことに、真面目に日々頑張って人生をまい進していたとしても、時としてこういうことも起こります。かといって、全力で報復に勤しんでも時間を費やした分、自分が病むだけです。この点だけは、ドラマや漫画とは異なります。自分の演出家がいないからです。

故にどれだけ辛い思いをしたか、今心がどれだけ苦しいのか、真に理解しているのはあくまで自分自身だけで、誰かが自分の事件について真に共感したり助けてくれることは殆どの場合ありません。誰かしら相談には乗ってくれると思いますが実態は面白い事件のネタ扱いが関の山です。

できれば、落ち込んだ後は早めに立ち上がり、前向きに進んでいきたい処です。


もし心が苦しくて何もやる気がでない、とか、物理的に身体がいうことを効かない、のであれば、何をどうすれば自分を状態復旧できるのか、報復以外で考えてみましょう。または、次のパートナーを作る、身体を回復させるために病院へ行く、等、何でも良いですから、まず自分ができそうなことからやってみましょう。


ご拝読ありがとうございました。




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