119

お昼に、作ったコンソメスープにとろけるチーズを乗せてバーナーで炙ろうと思ったら、カセットボンベが空だった。新品のボンベにガスバーナーを取り付けようとしたけど、なかなか上手くいかず、数分試行錯誤していた

カチッとハマった感はなかったような気がしたけど、そろそろ点けてみようかなと思い、バーナーのスイッチを押した…その途端ガスボンベの周りに炎があがり、キッチンの頭上の吊り戸棚まで達した。慌ててシンクの中にガスボンベを投げた

とっさに水を蛇口から出したが、火はさらに燃え上がった気がした。とにかく水!と思い、ポットに入れてあった朝に沸かしたお湯をかけた。これも火を煽っただけだった

濡れた大きな布で覆おうと思い、バスタオルに水を含ませ被せたが、脇から火が漏れ消えない。下に敷いてあったマットに水を含ませ被せてもダメ。洗濯カゴから娘のスカートを出し水を含ませ被せる。それでも脇から火が漏れなかなか消えず、火災報知器が鳴りシンク上のカゴに火が移った時「助けて!」と2階で寝ていた息子を呼んだ。息子もなんとか消そうとしてくてたけど「119して、消防車呼んで」と伝えた

その後も同じように布に水を含ませ被せを繰り返し、シンクの中の火を抑えることができた。シンク上のカゴや、乗せてあった物も少し火が出ていたから、冷水ポットに水を入れて上に向けてかけ、その火も消すことができた

119番通報から約10分、サイレンの音が聞こえてきた…その頃にはもう火は出ていなかった

息子が誘導して、隊員の人たちが続々と家の中へ入ってきた。そして、そばで立ち尽くすあたしをよそに、鎮火の確認を無線などで伝えていた 

怪我をしているか救急隊員の確認があり、診察のようなことを受ける。酸素濃度、血圧、脈、外傷…顔少し、腕を火傷していたから、診察を受けた方がいい(きっと救急搬送)…と言われたが、丁重にお断りした

そのあと警察の事情聴取を息子とは別の部屋で受ける。事件ではないという念書?みたいなものを書かされる

その間、消防隊員の人は火災の所の現場検証、写真など…

警察官の後は消防隊員の事情聴取。同じことを何度も繰り返し話す

かくかくしかじか…いろんなことがあり、最終的に消防の方が家を出たのが約2時間後

そう、ネコは炎が上がった時、階段の方へ逃げた。そのあと、消火した後たくさんの人が家に入ってくるからケージに入れた。何かが起こっていることはわかっているようで、トイレの中に隠れていた

皆がいなくなった後、びしょびしょの床を拭き、燃えかすをゴミ袋に片付けたりした。

結局、顔に少し火傷、髪の毛が焦げ、腕に火傷だけの怪我で済んだ。息子はもちろん無傷

火はやっぱり怖い。今まで料理をしていて少し火が出ることはあったが、焦ることなく消してきた。今回も、自分だけで消火しよう、消火できると思っていたが、吊り棚に火が立ち上った時、ダメだ!と思った

恥ずかしい話だけど、自分への戒めと皆に気をつけて欲しい…という思いで書いた

キッチンに消火器は必要ですね

メンタルボロボロ…