バイクの卒検に6回も落ちた話③検定編

卒検3回目

新年1発目の卒検は1月6日に行われた。朝起き教習所へ向かう、三度目の正直と私は意気込んでいたのだが昨日友人から言われた二度あることは三度あるという言葉がどうにも忘れられないのだった笑。教室に入り確認と注意事項を聞く。慣れたものだ
この日の検定員はHさんという人だった。何回か教習をやってもらったことがあるし1回目の卒検の補修をやってくれた人だ。まぁ覚えられてはいないだろうと思いながらプロテクターをつけ順番を待つ。何回やってもこの待ち時間のドキドキは慣れない。私の番になり発着点に向かう後方を確認しウィンカーをだしスタート。40キロを出し終わったら坂道発進へと向かう。途中で止まり坂道の手順をとる。お願いだから成功してくれお願い、お願い、と念じながらアクセルを開けるリアブレーキを離しクラッチを繋ぐ。行け、行け、行け、行ったー。成功だ。初めてエンストせずに坂道発進を成功させた。今日はなんかいつもと違うぞ。そんな期待を胸に膨らませコースを走行する。2段階停止もエンストなしでいざ急制動へ

来たな私の敵

発進しギアを上げるなぜかNに入り慌ててまたギアを上げる、加速しギアを上げる。パイロンでブレーキをかけ止まる。すると後ろからHさんの声が聞こえる。
40キロ出てないからもう一周回ってきてもう一回やってくれる?

oh my god

気を取り直してもう一周回って再び挑戦。発進しギアを上げる、加速しギアを上げる、加速しギアを上げる、パイロンにさしかかりブレーキをかけるその瞬間だった。後輪から滑り大きくバランスを崩したのが私でもわかった。でも転びたくない粘れ、粘るんだ私。その結果思いっきりバイクとアスファルトの間に挟まれてしまった。これは余談だが私は教習中転けすぎて教官に転け方を褒められたことがある笑
そんな私が逃げ遅れた。痛い痛すぎる。後ろからHさんの声がする。大丈夫?屈伸できる?と言われ簡単なチェックをした。転んじゃったから二輪コース入れないんだよね。バイク乗って帰れる?と言われ発着点に戻る。戻ったところでもう一度体が無事か確認され検定は終了した。ロビーに戻りTさんに転けたことを伝える。そのうち合格発表の時間になり不合格を伝えられる。
身体本当に怪我してない?大丈夫?こないだは急制動よかったのに緊張しちゃった?急制動のところで転けちゃったところと全体的に一速で走ってる時間が長いかな。大丈夫?できそう?と言われた。Hさん私のこと覚えてたんだという驚きとできそう?ってメンタル心配されてるのかな、恥ずかしすぎると思った。ロービーに行きTさんにキャンセル待ちをお願いする。また丸亀製麺を食べに行った笑帰るとすぐに補修に乗れたため再び検定を申し込む決戦は4日後、次こそだねという言葉をもらい帰路に着こうとするとIさんに呼び止められる。
どーしたの暗い顔して。りっとんさんさ急制動ってクラッチ何回握るんだっけ?
3回です。
本当に?何速までギア上げるの?
3速です!
クラッチ何回?
あっ2回だ
そー!あとブレーキギュッて握らない!
はい!
4速までギアを上げてたなんてなんてこった。あーまた納車が遅れる。2度あることは3度あったななんて思いながら帰路についた。

卒検4回目

4回目の卒検は4日後の1月10日に行われた。朝から教習所へ向かい注意事項の説明。正直聞き飽きた笑そろそろこれ私が説明できる気がする。検定員の人は女の人だった。あまりにもバイクをカッコよく乗り回すので教習を担当してもらったことはないけれどすごく記憶に残っている人だ。oさんという。いざ私の番になり発着点へ向かう。
緊張してる?頑張ってねと一言をもらい番号、名前、生年月日を伝える。するとoさんと私が一緒の誕生日だということが判明緊張していた気持ちが少しほぐれた。最初は40キロをだしそのまま坂道へと向かう

来たな私の敵

今まで読んできてくれた方はお分かりだと思うが私はこれがすごく苦手だ。坂道を少し上り止まる。発進の準備をしリアを離して半クラ、、逆光からのエンスト、怖くてリアを離せずエンスト、走行しているうちに3回連続でエンストしてしまった。チャンスはあと一回大丈夫か私?とりあえず深呼吸だ深呼吸なんて思っていると後ろから落ち着いての一言が聞こえた。そうだ落ち着くんだ私、頑張れできると思いながらやったラスト一回奇跡的に成功した。感動
その後もギアの落とし忘れでちらほらエンストをし急制動へとやってきた。

来たな私史上最大の敵、急制動

ちなみに私はこれがめっちゃめちゃ苦手だ。転けるから怖いしあの短い距離で40キロ出すのだって私にとっては怖かった。でもやるしかない。ギアを上げアクセルを回すそれを2回繰り返す。クラッチは2回そう呟きながら速度を上げパイロンでブレーキをかけた。止まれぇぇ転けるなぁぁそんなふうに思いながら止まった。

出来た?のか?

確かに私は転けてない。バイクにキチンとまたがってるできた!と思った次の瞬間下を見た。なんと11メートルラインに前輪がのってるってか少しオーバーしてない?これ。脳内は大パニックだ。めちゃめちゃラインを見るoさんそんなoさんを願うように見る私光景はシュールだった。これ多分アウトなんだよねそう告げられた。ぱおんを超えたばおんだ。頭が真っ白になりほぼ半泣きの私。
多分アウトだけど二輪コース入る?と聞かれる。入りたいですと答えるウィンカーを出し走り始める。二輪コース内の課題は全部成功余計に悔しさが増した。結果発表の時エンストと区間超過の話をしてもらい再びキャンセルを待つことになった。恒例の丸亀製麺を食べキャンセルで呼ばれるのを待っているとIさんに声をかけられた。まずは発進。クラッチを離す勢いが良すぎる手の先っぽの方で操作してるからエンストするらしい。指の第一関節に引っ掛けて操作することそうすれば半クラも我慢できるポンポン離さないこと。アクセルをもっとちゃんと使うこと。急制動怖い?でもそもそも命懸けでやることじゃない。止まれなくて前輪ブレーキをグッてかけるから転ける。いつも外周走ってる時前輪ブレーキを使えてない。ここで使わなきゃいきなり急制動では使えないよ。練習でできんことは本番でもできん。走る前に半クラとブレーキの確認をすることとアドバイスをもらった。本当にありがたい。そんなこんなで待っていると名前が呼ばれ補修に乗れることが決まった。
二輪の待合所でプロテクターの準備をしいざ補修へなんと普通は教官1人に2人の生徒なのだが今日はマンツーマンではないか笑そんなに問題児か?私。そんなことを思いながら挨拶をしてバイクに乗り込む。最初は急制動を見せてほしいと言われやってみる。派手に転けた。教官にリアブレーキの割合が強いことと一速の時間をもう少し短くと言われた。あーIさんが言っていたのはこういうことだったのか!身をもって分かった。それからはさっきまでのが嘘のように上手くいった?はずだ笑
その次は発進と停止の練習という1段階の最初か??と思われるような練習をした。メーター見ないで思いっきりアクセル開けて、前見てと言われひたすらアクセル→半クラ→発進→停止の無限ループだ。1時間終わる頃にはエンストしないくらいまで成長していた。そしてもう一度検定を申し込み帰路についた。

よろしければサポートお願いします。いただいたものはぽんしーと楽しい景色を見るために使わせていただきます。また記事にするので待っててください!!