見出し画像

バイクの卒検に6回も落ちた話②検定編

そんなこんなで2段階のみきわめに無事合格した私は12月23日の検定を申し込んだ。実はこの1週間程前バイクの契約をしてきた。最終的に3車種まで絞り悩みに悩んだ結果一番最初に惚れ込んだ

ninja250の2015Special Edition

に乗ることが決まったのだった。

卒検1回目

朝起き朝食を取り準備をして家を出て、教習所のバスに乗り込む。このバスに乗るのも今日で最後かぁなんて考えたりもしていた。(全然最後じゃなかった笑)教室に入り名前が呼ばれる。人定確認を済ませ注意事項を聞いた。なんと検定員は車の修検と卒検の合格を出してくれたIさんだった。思わず笑ってしまった。自分番になり発着点に向かう大丈夫?と聞かれ緊張が少しほぐれた。生年月日と名前、受験番号を伝えバイクに乗り込む。ミラーを合わせ後方を確認しウィンカーを出して発進、少し路面が凍っているため少し右側を走る指示速度40キロを出し坂道に向かう。

坂道発進。来たな私の敵

そう思った、今思えばこれは毎回運だった。みきわめは奇跡的にできたが今回はどうだ?行け!なんて思いながら坂道の途中で止まる。アクセルを開け半クラをするエンスト。ブレーキ離してアクセル開けて半クラ、逆行からのエンスト。もう一度アクセルを開け半クラ、エンスト。ヤバイ次でラストじゃないか落ち着け自分落ち着くんだ、深呼吸。と思っていたらねぇ落ち着いてとIさんから一言。これで最後だと思い渾身の一回これが奇跡的に成功した。思わずよしと呟いてしまった。その後も2段階停止でエンストしたり2速発進をかましたり色々あったが急制動にやってきた。ギアを2速、3速と上げ40キロを確認する。パイロンでブレーキをかける。11メートル以内で止まれた!と喜んだのも束の間後ろからIさんがねぇ今40キロでてた?針指してた?と聞く多分…と言うと出てないことを告げられやり直し一周回って2回目にトライする。今度は11メートルの線の真上に止まってしまった。Iさんが線を見つめる。大丈夫かなぁとドキドキしながら二輪コースに入り直角に曲がるそこで事件は起こった。あれ?意外に曲がれてなくないまってまって、前輪ブレーキを強める。

次の瞬間止まってバランスを失った車体とともに私は転んだ。

もーと後ろからIさんの声が聞こえる、なんで今まで1回もちゃんと前輪ブレーキ使わないのに今使うの?と言われる。言われてみればリアブレーキばっか使ってたなぁと思いながら不合格ながら課題を続ける。その後も一本橋で落ちた。走行を終え発着点へ。エンストなんでアクセルちゃんと使わないの!前輪ブレーキも!と反省をもらい一緒に受け同じく転倒してしまった人たちと話しながら合格発表を待った。合格発表はもちろん不合格。補修に乗るためにキャンセル待ちをする。補修に乗り次の検定の申し込みをする次は26日年内に免許を取るにはこの日が最終期限だ。頑張らなくてはと決意しその日は帰った。

卒検2回目

12月26日私はまた教習所に向かった。この日は朝母と妹を体育館まで送るという任務があったため母の車を自分で運転し教習所へ向かった。教室に集まり注意事項を聞くなんと今日の検定員は普通車の免許を取っている時最初に修了検定を担当してくれたZさんだった。上手く走れるようになったところ見せたい!そう意気込んでいた。Zさん私があがり症なのを覚えていたらしくりっとんさん緊張してる?と始まる前に声をかけてくれた。めちゃめちゃ緊張してますって言ったらそうだよね頑張ってねと言ってくれた。めちゃめちゃ優しい。40キロもしっかり出せて坂道発進もなんとか通過

そして新たなる敵急制動がやってきた。

停止している状態からギアを上げ40キロを確認しパイロンでブレーキをかけ止まろうとした次の瞬間思いっきし転けた。気づいたらアスファルトの上に倒れていた。後ろを振り返ると私よりも悔しそうな顔をしたZさんがいる。大丈夫?怪我してない?と言われた。
この人は本当にいい人だなそう思った。転倒してしまったので発着点に戻る。怪我してない?大丈夫?ともう一度確認され2回目の卒検が終わった。またまた転けたことをTさんに伝え不合格のアナウンスを待つ。あー年内に免許取れるはずだったのになんでかなぁなんて思っていた最中スマホが鳴った。バイク屋さんからだ。自賠責もナンバーも整備も全部終わったから取りにおいでと告げられた。私は正直にさっき2回目の卒検に落ちたことを告げた。すると卒検受かったら連絡ちょうだいと言われ電話は終わった。恥ずかしい恥ずかしすぎる。そんなこんなしていると呼ばれ不合格が伝えられた。転けちゃったところもう一回練習してまた挑戦してくれる?と言われ頑張りますと言う。よし補修に乗ろう、キャンセル待ちだ。私は前回と同様にキャンセル待ちをすることにした。するとTさんに呼ばれ急制動以外はよかったということと今日は二輪に空きがなく完全にキャンセルを待つようになることを告げられた。ここから怒涛のキャンセル待ちが始まる。待っても待ってもキャンセルは出ない、スマホの充電は減りまくる、教習所のテレビをひたすら見て時間を潰す。あまりにも死にそうな顔で座っていたからか通る教官に今日乗れそう?大丈夫?と声をかけられた笑ケツがめちゃくちゃ痛くなってきた。4時くらいに近くの丸亀製麺にご飯を食べに行き戻ってきて再び待つ。ちょうどテレビでクレヨンしんちゃんが流れていた大分面白かった。配車時間がすぎ諦めかけたその時名前が呼ばれた。すると乗れるよと言われ券出すからはいっ走って頑張って気をつけてね。と送り出され二輪の待合所へ。滑り込みセーフ

奇跡だ待ってよかった。

補修を担当してくれたのはなかなかハンコをくれないけどできるようになるまで何回も何回もクランクを教えてくれた人だった。急制動を見せると思ってたよりできてると言われた。(どんなひどい想像をされてたのか笑)でもできてると言われてとっても嬉しかった。ギアのタイミングを後ろに乗り見せてもらったり、課題の練習をしたりしてその日は終わった。次は頑張れそう言ってもらい新年1発目の検定を申し込みその日は帰った。

よろしければサポートお願いします。いただいたものはぽんしーと楽しい景色を見るために使わせていただきます。また記事にするので待っててください!!