見出し画像

『コンポジット』全曲感想

 まず始めに、夏川椎菜2ndアルバム『コンポジット』を聴いていない人は速攻ブラウザバックして、聴いて、曲を自分なりに咀嚼してから読み始めてください。夏川さんがラジオやインタビューで言われたことも感想の中に入ってくるかもしれないので、その辺りの情報もできれば摂取してから読んでいただける方が嬉しいです。僕なんかの文章で初めて知る情報があるってことを極力避けたいので、よろしくお願いします。

 前置きが長くなってしまいましたが、1曲ずつ触れていきたいと思います!

ハレノバテイクオーバー

 このアルバムの表題曲で、アルバムのテーマである「喜怒哀楽」が出てきますが、主に"喜"について歌われている曲です。歌詞全体を読んで感じたのは、Pre-2nd最終公演のMCで夏川さんが言われていたことです。話しかけられるようなところもあったり、二人称を使われていたり、メッセージ性も強く、配信された日は涙腺にくるものがありました。聴き込めば聴き込むほど、前向きな曲で、何で涙腺にきていたのか今となっては不思議です。

烏合讃歌

 ヒヨコ群のために書かれた曲と言うことで、歌詞にどのようなことが書かれているのか、とても楽しみにしていました。読んでみた結果、共感する要素しかありませんでした。固定観念とかテンプレとか凄く嫌いなので、歌詞を読みながら頷き続けていました。Cメロから特に滲み出るヒヨコ群っぽさが可愛くて好きです。

アンチテーゼ

 この曲はシングルで発売されていて、めちゃくちゃ聴き込んでいたのですが、アルバムの1曲になると景色が少し変わったと思いました。烏合讃歌→アンチテーゼ→トオボエの曲順の流れであったり、歌詞で似ているワードが使われていたりするので、イメージがより具体的になりました。
(3曲目に収録されているのに意図を感じ、ニヤニヤしました。)

トオボエ

 このアルバムに入っている曲の歌詞は本当にどれも好きなのですが、今の僕に1番刺さったのはこの曲でした。かっこいい曲なのに、聴き終わったら涙が溢れてきて、アルバムは通しで聴いてこそだと思っているのですが、一時停止せざるを得ませんでした。夏川さん自身が作詞された曲は、刺さる人には刺さるように作ったと言われていたのですが、本当に刺さりすぎました。

RUNNY NOSE

  今までは『アンチテーゼ』のカップリングだったので、怒りが吹っ切れたのかな?と何となく思っていました。アルバムの曲順的に"怒"がメインの曲の最後の曲だと感じました。ここまでの曲とは異なり、葛藤や迷いがなく、怒ってはいるのですが、とても清々しく感じました。

サメルマデ

 曲調・歌い方、全てが変わって流れてくる不思議なリズムの曲で、初聴時は「???」となっていました。この不思議だと思っていたものが、聴き込むと心地良くなっていき、これもまた不思議な感覚でした。歌詞は映像や景色が見えるものではなく、頭の中だと思いました。

奔放ストラテジー

 機械的に詰まったメロディですが、それが心地良く、歌ってみると舌が回らなくて、絶望しました。何回か練習してみると歌えてる風にはなるのですが、一定のリズム・発音で歌うのはできなくて、声優を感じました。歌詞は『奔放ストラテジー』というタイトルが全てを表していると思いました。

ミザントロープ

 しっとりした曲で"哀"をとても感じました。滲みました。歌詞に明るい要素はなく、午前2時から3時をイメージしました。暗い曲ですが、とても好きです。

ボクはゾンビ

 ゾンビがモチーフになっていて、自己嫌悪や自己否定の要素が強い曲なので言いにくいですが、面白い曲ですよね。作曲・編曲が山崎真吾さんなのも相まってか、新曲の中で1番"夏川椎菜"って感じがしました。 

すーぱーだーりー

 曲名が発表された時に1番気になった曲でした。『すーぱーだーりー』って表記の仕方が1番多く考えられると感じて、「超だりぃ」とか「スーパーダリィ」でも書けるなぁと曲名だけで妄想していましたが、曲を聴くと「すーぱーだーりー」一択すぎて笑いました。今までにない歌い方・曲調で、クラップを面白い使われ方をしていたり可愛いのですが、顔文字に全て持っていかれました。

That's All Right!

 分かりやすく"楽"を表現されている曲だと思います。しかし、アルバムだと終わりの始まりを感じました。締めに向かって進んでいく感じと言えば伝わりますかね?…伝わったことにします。

ナイトフライトライト

 アルバムの中で異質な曲で、この位置に置かれているということにとても意味を感じる曲だと思いました。Pre-2ndとしか言いようがない曲なので、以上です。

クラクトリトルプライド

 最後のこの曲もやはりシングルで聴いていた時とは違って、物語に厚みができたからこそ、今までよりエンディング感が増したと思いました。

…ということでね、全曲感想終わり!もっと曲について触れたいこともありますが、あることをしたくないので、このような形になりました。抽象的な表現も多く、冒頭で言った聴き込んでいない人だと分からない文章になっていると思います。こんな文章でも楽しんで貰えたなら幸いです。最後に僕が作ったファブリックだけ貼っときます。

ファブリック


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?