sara

光と影と、その間の刹那を大切に、文章を綴っていきます。 作詞作曲家/バイオリン/芸術/教育/留学 作品集:https://linktr.ee/shadowlightsara

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自分のために、人のために、音楽を作ろうと思う。

約半年前、インスタにこんな投稿をした: 「耳に残る音、ワクワクするような音、胸が熱くなる音 最近は日常からいろんな音を想像していることが多く、それらを頭の中に留めておくのではなく自分なりに形にして表現してみたいな、と思いこのアカウントを復活させました」 自分のために音楽を作りたい、そう思ったのがきっかけだった。 「芸術はエンタメとは違う。娯楽や快適を実現するためにあるのではない」 「型に囚われていてはずっと同じものしか生み出されない。その瞬間敬遠されるものも、後にはイノベ

    • 曲作りにかける想い

      最近、私の書いた曲「いちご」がリリースされたので、今日は作曲に対する想いや、私がどのように曲を書いているのかについて書きたいと思う。 私が作曲を始めたきっかけ 曲を書きたい。 そう思い始めたのはコロナ禍だった。 私は、アメリカの大学に留学生として通い、音楽と経済学を勉強していた。大学2年目、ようやく音楽コミュニティを見つけ、バイオリン演奏活動やアンサンブル活動にも慣れてきたというときに、コロナが流行り始めた。大学は全寮制だったので、全員キャンパスから追い出され、私は急に

      • 傘をささない君

        あたりはすでに暗くて、足元も見えない。 今履いているお気に入りの靴は、どうせニューヨークの都会の小汚い雨に汚れてしまっただろう。 ビルや車、信号などの光の反射をもとに、水溜りの深さを見極めながら、避けて歩く。 ただでさえ荷物が多いのに、さらに傘もささなければいけないなんて、なんて不便なんだろう。 “What do you like about the rain? (雨のどこが好きなの?)” 帰り道。 土砂降りの中、傘にも構わず濡れゆく友人を目の前に、私は少々鋭い口調で聞い

        • 電車に揺られて

          「電車」にまつわる曲の中で、特に私が好きなもの・紹介したいものをまとめたプレイリストを作った。 曲目が多いので、今回は特に紹介したい5曲について書きたいと思う。 竹内まりや - 駅 元々は中森明菜の楽曲を、作詞作曲した竹内まりやがカバーしたもの。 電車といえばこの曲。 昔の恋人に偶然出会う。その描写がとても切なくて胸が熱くなる。 「ラッシュの人並みにのまれて 消えてゆく後ろ姿が やけに哀しく心に残る」 チェンバロのような楽器で奏でられる旋律が表現する哀愁も、ストリン

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        自分のために、人のために、音楽を作ろうと思う。

          「ジョジョ立ち」はポーズなのか

          恥ずかしながら、人生で一度も漫画を読んだことがなかった。アニメもあまり見る方ではない。 なので本日綴ることは少々拙い部分があるかもしれないので、先に断っておく。 「ジョジョの奇妙な冒険」という物語に出会ってしまった。 最初は軽い気持ちで第一部のアニメから観始めたのだが、大ハマりして第六部まで全部観た。 この物語のスケールは計り知れない。 歴史・時空を超えた登場人物たちの因縁がまさに大河ドラマである。 また、個性豊かなキャラクター達による、つい真似したくなってしまうよう

          「ジョジョ立ち」はポーズなのか

          私の1月

          師走以上に、色んな意味で駆け巡った1ヶ月だった。 現在私は、ニューヨークの教育大学院に留学しながら、音楽演奏・制作活動や就活、教育関連のプロジェクトなどに携わる毎日を送っている。 院では新学期が始まったが、履修選択に関してアドバイザーや教授に相談したり、授業の予習や早速出された課題に追われている。 今学期の一人暮らしに備えて買い出しに行き、掃除道具やら日用品の大荷物を抱え込み電車に乗る。 ふいに日本食が恋しくなって日系スーパーへ足を運ぶ。納豆を7パック買ってきて、冷凍庫

          私の1月

          バイオリンと私

          最近は、電車でまっすぐ立てずに手すりに寄りかかっていることが多い。 普段外に出て太陽を浴びるのは大好きだが、季節が移ってから毎日が暗いし寒すぎて家を出る気にもならない。 ニューヨークは物価が凄まじく高いので、どうやったらより安く立ち回れるか計算してみたり、お金の心配ばかりして行動範囲と心が狭くなって行くのを感じる。 9月に大学院が始まって早々、包丁でバイオリン奏者の急所である左手の指先の腹をスライスしてしまい、しばらく楽器を触れなくどころかパソコンもまともに打てない時期

          バイオリンと私

          「伏線」という寄り道

          突然だが、伏線の美しさについて語りたい。 物語の伏線が回収される時、「はっ!あれは伏線だったのか!」と、難しい問題が解けた瞬間のような達成感や満足感も感じるし、昔の友達にまた会えた時のような懐かしい感覚にもなる。 たまに、予想とは違う結末に裏切られることもある。それはそれで「どんでん返しかぁ!」と驚きとスリルを味わえる。 音楽にも伏線は存在する。 例えば、ドミナントコードを聴けば、次はトニックが来るかな、と期待させられるし、不安定なコードが来たら、安定したコードを期待し

          「伏線」という寄り道

          detour - English lyrics + explanation

          [Verse1] I saw from outside the ticket gate- The shadow of the last train dancing in the night. In my hand, a rusty ten-yen coin I clenched it and turned away [Pre-chorus 1] By an oversized sweater I am embraced. [Verse2] I wandered aroun

          detour - English lyrics + explanation

          ニューヨークで私が最も利用する1番線電車

          基本的に日本と変わらない。 一人で乗ってる人は、携帯を見ていることが多い。でも、走行中は圏外なので途中で諦めて他の人の足元ばかりを見つめている人も多い。 たまに本や論文を読んでる人もいる。友達や恋人と乗っている人は、あまり大きくない声でおしゃべりしている。 たまに満員電車に揺られることもある。電車の騒音はあまりない。淡い光とオレンジ色の座席が印象に残る。人の叫び声さえも聞こえなさそうな都営大江戸線とは違った静けさと人の温かみがある。 立っている人は、全員どこかしらしがみ

          ニューヨークで私が最も利用する1番線電車