「UXって何で必要なの?」な話。
会社の偉い人から「UXって何?必要?」と聞かれたら
「必要です!」と答えます。
「何で?」と尋ねられます。
「それはですね、云々…」
「へー…」
そう、うまく伝えられないんです。
ちなみに、Wikiにはこうありました。
ここでも書かれているように「合意された定義が存在しない」「大まかな共通認識として」と。
なので、これから書く内容は、あくまでも、説明するために、UXを違う角度から見てみたよ!というお話です。
前職も、前々職も、マーケティング部を兼務しながらデザイン業務をしてきた時期もあったので、マーケ目線で見てみようかと思い、コトラー先生のマーケ理論で自動車産業の変革を追ってみました。ついでに、WEBで調べながら、その時に使われていたであろうフレームワークも書いてみました。そう、今現在、調査フェーズで使うフレームワークも、実は、昔から存在していたはずなんですよね。多分。
それでは、いってみましょう。
1900’s マーケティング1.0「作れば売れる」時代
利益の最大化が求められた産業革命の影響から、企業優位で製品志向の時代、作れば作るほど車は売れた。
▼フレームワーク
•4P分析(product/price/place/promotion)
•SWOT
1970’s マーケティング2.0「作っても売れない」時代
製品のコモディティ化が進み、人々に物が行き渡った時代、作っただけでは車は売れなくなった。この時、STP分析の先駆けとなる顧客セグメンテーションをGMのアルフレッド・スローンが提唱。その人それぞれの生活スタイルに合った車を作る多品車種量産により、GMはフォードを抜いた。
▼フレームワーク
•STP分析(segmentation/targeting/positioning)
•カスタマージャーニーマップ
•ペルソナ
•3C
1990’s マーケティング3.0「ビジョンがなければ売れない」時代
インターネットの普及し、人々が様々な情報を簡単に得られる時代、環境問題が取り沙汰され、社会的価値、企業のビジョン、ブランド価値への共感が購買動機に繋がってった。
▼フレームワーク
•3iモデル(integrity/image/identity)(ポジショニング/差別化/イメージ)
•ストーリーボード
2010’s マーケティング4.0「ビジョンがあっても売れない」時代
そして、今、SNSの普及や、自己実現の欲求が高まる中、ビジョンへの共感だけでは、物が売れない時代へ突入。コトラー先生曰く、ファンになってもらうことが求められていると言う。
▼フレームワーク
・5a理論
イーロンマスクは、自らSNSを積極的に使うことでメディアへの露出強化を図り、そこで、直接ユーザーと繋がることで、ロイヤルティの高い顧客の創出に成功し、リファラルマーケティングを行うことで、広告費を使わないマーケティングが実行できている。
まとめ
ということで、まとめると、製品(企業)中心だった1900年代から、買い手中心へと移りかわり、ビジョンへの共感のみならず、企業と顧客を結びつける質の良いコミュニケーション(顧客体験)が、ロイヤルティを向上させ、SNSによって顧客が広告塔になりかわり、企業をより繁栄させる時代になった。
この「質の良いコミュニケーション(顧客体験)」を生み出すことこそが、企業が求めるUXの価値であり、必要な理由となる。
では、あらためて、
へー!なるほどー、って言ってくれるかな?
最後に
そして、今のUXデザイナーに求められているのは、今までとは違うスピードで変化する世の中への対応力。
どれくらい先を見据えてデザインすればいいのかを判断するために、日常的に情報収集し、学び、吸収し、練習して、どのような状況においても的確なプロセスで対応できるように、常に臨戦態勢でいる。
もう、アスリートですやん。
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