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「コシラエルとはなんだったのか」の読後感

ひがしちかさんの「コシラエルとはなんだったのか」を読了。
幼少期からシングルマザー、傘屋「Coci la elle(コシラエル)」になって店を畳むまでと、これからのお話。

私自身がコシラエルを知ったのは、もう覚えていないくらいだいぶ前で、何かの雑誌で彼女がアトリエで傘を製作している写真を見て、そのアトリエがとても素敵だったことと、同じ長崎出身というところに親近感を覚えてInstagramをフォローした。

コシラエルの傘は決して気軽に買える値段ではなかったのだけれど、一度だけWEBから傘を購入したことがある。
そのときに、何故だかカード決済が上手くいかなくて、問い合わせフォームから連絡したら、ご本人から丁寧なお返事をいただいてちょっとびっくりした記憶がある。
そのなかで、私が選んだ傘(「おたくさ」という紫陽花柄の雨傘)について少しだけ話をした。

昨年、コシラエルが閉店するということを知りびっくりしたのだけれど、Instagramで見る長野県での新しい暮らしぶりがこれまた眩しくて今もずっと追いかけている。

「コシラエルとはなんだったのか」を読んで、傘屋になる以前の彼女の生活ぶり(母子生活支援施設に入っていたこと、転職を繰り返していたこと)を知り、とても驚いた。

さらに興味深いのは、ちかさんは自分のことを「私の素性は自信がなくて、ネガティブです。」という。
となりの雑談でお馴染みの桜林直子さんは、自分のことを「土組」とか「叶え組」と表現する。

傍から見ると、お二人ともそうは見えない。

転職を繰り返していた当時のちかさんは、自分の棚卸し作業(著書の中では「ジャーナリング」と表現)をやって、最終的に残ったものが「自分の人生を愛したい」だったらしい。
確かサクちゃんの場合は「しあわせになりたい」だった。

「素直に、正直に、欲しいものは欲しい、好きなものは好き、したいことはしたいと認めていくと、最後に待っているのは「しあわせになりたいか?」だからだ。」( 桜林直子「世界は夢組と叶え組でできている」より)

お二人とも自分に素直に向き合っているからこそ、人を惹きつけることが出来るのだろうと改めて気付かされる。

#ひがしちか #コシラエル #桜林直子

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