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まわりとじぶん

自分がおすすめした本のことを
「あんまり分からなかった。」と言った友人がいた。
こんな風にまっすぐに感じたことを伝えられる人になりたいと思った。

・・・

周りに合わせて、自分の思ったことをまっすぐ伝えられないことを
自分の中の永遠の課題だと思っている。

相手の話に違うと思っても、
そうだよねって言ってしまう。

相手にどれが良いか聞かれても、
なんでも良いとか、相手が選んで欲しいものを選んでしまう。

相手に嫌われたくない、
相手の思う正解を答えないといけない、と思ってしまう。

でもそれは良くないと思っている。
みんな相手の本音を知りたいと思っている。

「どんなに良い人間でも、きちんとがんばっていれば、
だれかの物語では悪役になる。」と知っている。 

どうやったって、誰かに嫌われるのだから、
自分の思ったことを伝えるべきだと思う。

自分の思ったことを伝えたことで関係が悪くなったとしたら、
その人とはきっとその程度の関係で、
自分を本当に大切にしてくれる人であれば、
そんなことで、関係は悪くなったりしないと知っている。

なんて、色んな言葉を自分に言い聞かせても、
どうしても、周りに合わせてしまう。

だから、毎回誰かと話すたび、
合わせてしまう自分に、嫌気を感じる。

今回も東京で、
自分がおすすめした本のことを
「あんまり分からなかった。」と友人に言われて、
まっすぐに感じたことを伝えてくれたという嬉しさと、
こんな風に伝えられない自分に嫌気を感じていた。

そんなとき、いつものように、
好きなアーティストのラジオを聴いていた。
周りに合わせてしまう。という相談のメールがあった。

メンバーの1人が、
「人に合わせられるのも才能だからいいんじゃない?といつも思うけどね。
そう言う人がいてくれないと世の中ってうまく回らないから。と言ってた。

少し心が軽くなった。

思ったことをまっすぐ伝えられないことを、
悲観する必要はないんだと初めて思えた。

もちろん、
自分の思ったことを伝えられるに越したことはないし、
自分の思ったことを伝えられた方が良いんだろうなと思う。

でも、それ以上でもそれ以下でもなくて、
無理に変わる必要も、変わらない必要もないのかなと思うし。

これまでを思い出してみると、
本当に嫌だったり、本当に良かったりしたことは、
意識しなくても伝えられてきた気がするから、
そんな感じでこれからもいられたらいいと思えた。

・・・

また、周りに合わせてしまう自分に悩んだら、
好きなアーティストの言葉を思い出そう。


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