夜明けのすべて


夜明けのすべてを観た
わたし自身主人公二人の持つPMSとパニック障害を持っているので正直どう描かれているのか観るのが怖かったのが正直なところだった
けれど観たらそれは杞憂だった

突然襲うイライラや生理痛の激しさ、コントロールできない感情に振り回されるのがPMS
(他にも症状はたくさんあるが)
他人のちょっとした行動でもカッとなってしまったり、心無い言葉が吐き出てしまったり態度に出てしまったりする
電車にも満足に乗れなかったり人目に晒されると恐怖心が襲ってきたり、突然過呼吸や発作が起き薬を飲まないと穏やかに過ごせないパニック障害
それらがうまく、と言うと変だけど描かれていた
それぞれ持病を抱えつつも少しずつ絡まった紐が解けるように細やかに支え合えてる主人公二人の関係性がとても良かった
物語が進むにつれ、穏やかなシーンが多くなっていきこちらまでほっとしてしまう

わたし語りになってしまうが長年二つの病気を抱えて生きづらいなとしか思わなかった
けれどこの作品を見て「無理をしないこと」「そのままの自分でいて」というメッセージを受け取った気がする
そうか、このままでいいんだ、と
勿論寛解に越したことはないけれど
でも長年付き合っていかなきゃならないものだから、作中二人が働く会社の社長が言うように「無理をしない」
それが大事なんだ

観て良かったです

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