Issue仮説

組織が取り組んでいる課題について、メインイシューは以下の3つの軸に大別されるのではないか?と考えている。

1.目的志向的Issue

2.主観・客観的Issue

3.伝える・伝わる的Issue


実際には、これを実現するためのIssue(プロジェクトマネージメントだったり、マーケット分析だったり)もありますが、「組織」故のIssueはこの3つの複合、または、それぞれの細目が原因だと推察している。

1.目的志向的Issue

こちらはその細目が大きく幾つかに分かれる

1-1.Teamの価値観

目的が異なるメンバーによるチームは異なる価値観で行動・判断を行うので、お互いが牽制しあい、1+1が2未満になる(マイナスになることもある)

1-2.目的・ゴールの合意不足

同じ目的を持っていても、短期的(または中期的にも)目標は異なることはメンバーのシチュエーションが異なれば容易に発生する。なので、目的が等しくても、チームで動く際はゴールを合意することが重要である。

1-3.プロダクトアウトかユーザー中心か

物・サービスが不足していた時代は、物があること自体の価値が大きかった。だが、現代は必要な物・サービスは飽和してきているので、ユーザーにあった価値を提供しないと、購入されない時代になってきた。

そのため、業界(世界)全体として、プロダクトアウト(機能優先)からユーザー中心(こと優先)になってきている

1-4.進め方はAgileか(Scrumかリーンか)

綿密な計画ー設計に基づき構築していくやり方が、Water Fallであったのに対して、Yes-Noがはっきりしていないところをプロトタイプを早々に作り、どっちが良いかを検証して、設計しながら構築していくやり方がAgileであるという認識です。

世の中は変化が激しい/ユーザーニーズが多様化していて、ニーズの選別/調整が難しい時代なので、計画や設計がやりずらい時代と考えると、計画や設計に時間をかけすぎると、実際に出来上がったものが期待と大きくずれる等非常に残念な結果になることが多くなる。

これを未然に回避するためにも、Agileに進める方が良い。

#逆にWaterFallに進められるくらい確定している場合は 、自動化やアウトソーシングを検討するほうがいい位であろう。

Agileという考え方はITから始まった進め方だが、ほかの領域でも十分応用が利く進め方であるといえる。


この1:の思考方法を従来型で行うのがシステム思考であり、進歩的に行うのがデザイン思考であると大別できると思われる。


2.主観・客観的Issue

(コミュニケーションの際によく発生するのですが)

主観と客観を混合したコミュニケーションがとられることが多い


主観も客観も大事なのですが、

どこまでが客観で、どこからが主観なのかの整理が必要。

#この辺はファクトフルネスが詳しい

よくある面倒なパターンは、客観中に主観が入っているパターン。

途中から少しずつ主観が入っていくパターンはかわいい方で、

そもそも客観データを一部意図的に取り除くという主観が一番面倒なパターン(ジャーナリズムが良くやる手法)

実際に、すべての客観データを提供することは、逆に無意味なので、

どのように客観データを取り扱っているか、を注意するほうが重要

#そこを開示して行うとコミュニケーションが迅速になる


客観、主観、アウトプットの3層をきれいに分けてコミュニケーションすると色々綺麗になる。


3.伝える・伝わる的Issue

人間、いろんなことを伝えたいと思っているし、

伝えていることは伝わったと誤解している。

でも実際はほとんどの場合、伝わらないことの方が多い。


このIssueに対しては

1:まずは「伝わらない」前提で設計/構築する

2:「伝わる」ことは期待しない

2-1:「伝わった」内容を確認するプロセスを組み込む

2-2:「伝わる」期待値を下げ、伝わったことに感謝する

のが良いと思ってます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?