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『平成くん、さようなら』古市憲寿 を読んでみた

お暇でしたら読んでいってください。

共感できること、ご自身が感じた違う目線、ありましたら是非コメントください❤️

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芥川賞は残念ながら受賞しなかったけど、古市さんがどんな文章を書くのかとても興味があったので買ってみました。
なぜか途中で読んでいたことを忘れ、先日思い出してちゃんと最後まで読み終えました。笑。

・安楽死をテーマにしていたけど、読み終わった時に感じたことは、
「どんな時代になっても自分の大切な人とは近くにいたいし、コミュニケーションをとっていたい」ということ。

5年前は「ドローン」が世の中に浸透していることが想像出来ただろうか?
5年前に流行していたドラマは、、、?
(下町ロケットが1番視聴率が良かったらしいけど、どれだけシリーズで続いてるの?とびっくり)
あとは、5年前にはすでにApple Watchが発売されていたんだそう。

2025年がどんな世界になっているのか想像した時には、この本で描写されているようなAIが生活を支えている割合が、半分以上になっているかもしれない。自分たちが想像していないものが世の中の普通になっていてもおかしくない。
でもそんな世界になったとしても、安楽死があたりまえの世の中になっていたとしても、自分の大切な人に対する接し方は変えたくないし、考え方も変わって欲しくない。


もう一つのメインでもあるラブストーリーが結構印象に残っていて、主人公と彼女の恋愛観や、大げさに言うと幸せって何?みたいなことが勉強になった気がする。ただ、最後の結末はとっても悲しい気持ちになった(ラブストーリーとして)
初めは、「え?こんな終わり方?」とものすごく戸惑って、何度も最後の数ページだけ読み返してしまったほど。
最終的には「安楽死を考えること」でもなく「新しい時代の変化を想像すること」でもなく、
「好きな人とどう繋がっていたいか」をすごく考えさせられた気がする。


せっかく安楽死がメインのテーマで小説が書かれているから、それについても少し考えてみた。
安楽死という制度があるとしたら、私は賛成すると思う。
自分の生き方は自分にしか決められないと思う。
親から生を受けたとしても生まれたら一人の人間でしょ?
死ぬ選択をした理由にもよるとは思うけど、例えば病気でもう治らないと分かっているのにお金をかけて苦しみながら延命治療をするのは違う気がする。(今の仕事をしているとなおさらそう思うのかも)
もう治らない程病気が進んでしまった時に、「もう十分自分の人生を全うしたな」と思うならある程度終わりを決めてもいいかもしれない。(実際にそんな局面に立っていないから言えることなのかもしれないけど)


結局、安楽死の制度について詳細に書かれていたり、今の時代をそのままイメージ出来るような描写になっていたので読みやすかった。

気になる人は是非!!

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