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『書いて生きていく プロ文章論』上坂徹 を読んでみた

皆さんこんにちは。ライターを勉強中のくりむぱんです。

いつも小説の読書感想文を書くことが多いのですが、今回は今通っているスクール(SHE likes:シーライクス)で紹介された上坂徹さんの本を読ませていただきました。

ライターになろうと思っている人は、「この本をまず読んだほうがいいです」と言われましたので。(笑)

ライターに興味がある人、私と同じようにライターになろうと勉強中の人の参考に少しでもなれば嬉しいです。


大まかに、3つのポイントでご紹介できたらと思っています。

1.「書くこと」の基本

2.どの仕事にも共通する「当たり前」が大事

3.今後の仕事に対する気持ちのあり方

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1.「書くこと」の基本

この本で上坂徹さんが言っているキホンが、意外とできていないことに気づきました。

例えば、書き方にこだわってしまって、本来一番大事な「中身」にこだわれていないとか。かっこよく書こうと思って分かりにくい表現をわざとしていたり。

インスタグラムでもそういう書き方してる人見かけませんか?(笑)

前の投稿を見返すと、自分が書いたのに気持ち悪いなと思うこともあります……


自分をかっこよく見せたいことが目的なら合っているかもしれません。でもほとんどの人の目的は、読んでくれる人に自分が伝えたいことをちゃんと伝えることですよね。

そういった「書くこと」の基本を最初に教えてくれています。

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2.どの仕事にも共通する「当たり前」が大事

この本を読んでいていいなと思ったのは、内容だけでなく、上坂さんの人柄の良さが出ているところもありました。
編集者というプロが書いているのに、専門性がまるで感じられない(いい意味で)ので、初心者に安心感を与える共感ポイントが多いです。


悪く言うと仕事をする上では当たり前のことがたくさん書いてあります。


「相手先には30分前など、時間に余裕を持って到着しておく」
「顧客に会う当日よりも準備に時間をかける」
「挨拶をしっかりする」


まで、本当に基本中の基本が書かれています。
でもその当たり前がいかに大事かを、プロの上坂さんが伝えることでより一層大切さに重みが増しているように感じました。

「自分の時間を大切にする人は、相手の時間も大切にできる人」
「自分に時間をわざわざ作ってくれたのだから、無駄にしないようにしっかり準備をする(会う人の情報収集、会う目的、会話のシミュレーションなど)」
名言集のように読んでいました。
当たり前だけど、その理由がとても深いなと、改めて勉強になりました。

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3.今後の仕事に対する気持ちのあり方

私の本業は営業職なので、上坂さんが本業としている仕事内容の中の、インタビューの心得が非常に参考になりました。

例えば、さっきも書いた「準備に時間をかける」こと。

準備をしっかりしておくことで、面会時に焦らないので会話を素直に楽しむことができる。予想外のことが起きて資料を探したり、メモを多く取らなければいけなくなると、相手の顔も見て会話ができないし、何より面会の1番のメリットとも思う「その場の雰囲気や、その人が言った言葉のニュアンス」が感じ取れない。

これは、まさに営業で顧客と直接話している私にとって、「確かに!」と、ハッとさせられるポイントでした。
まさか、ライターの勉強をするために読んだ本が、今の仕事の大事なポイントを改めて考えさせられるとは思ってもいませんでした。

また、最後には上坂さんが仕事に対する気持ちのあり方にも触れていて、大げさですが、感銘を受けました。

誰に対しても「感謝」を忘れないこと

今の仕事にやりがいを感じて続けているかもしれないし、ライターとしてアウトプットすることで、誰かの刺激になったり、背中を後押しするようなヒントを与えることができたりするかもしれない。


でもそのベースには「感謝」がある


自分が置かれている今の立場を理解してその環境に感謝すること。
たとえ仕事内容やキャリアが自分本位にいかなかったとしても、自分を成長させるための特訓期間なんだと受け入れて感謝すること。
そうすれば自ずと頑張らなきゃと思えるし、誰かのせいにしたりすることもなくなる。目の前のやるべきことをできる限り頑張れるようになる。

上坂さんのこの本の帯に、「テクニックを超えたコミュニケーションの心得」と書かれていますが、まさに書き方以上のことが勉強できた本でした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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