Basspot 2周年を前に振り返り(1/2)

SHITAです。
2017年1月にBasspotというアニソンRemixイベントを自分主催で立ち上げて2年が経ちました。
流石に2年もやってると昔のことも若干忘れ始めたり、過去のことを知らないお客さんもいらっしゃっていて、覚書みたいなことを前々からやりたいと思っていたのでこの記事を書いています。

・Basspotって何?
大阪日本橋(にっぽんばしと読みます)のBar Guildにて開催しているアニソンRemixイベントです。
演者も含め高バイブス、高運動量のイベントスタイルを初期から確立し随所で話題になったりならなかったり。
過去ナンバリング回6回と番外編3回を開催しており、3月9日に2周年回であるBasspot vol.7を開催予定です。
レジデントはDJにSHITA, Otobeat, でるたま, とうふの4名とVJのdaramiyaを加えた5名で、この5人によるBasspot crewというユニットでも活動中。

振り返りも長くなりそうなので先に次回Basspotの宣伝をしておきます。

・Basspot vol.7
2019/03/09(SAT) 23:00~ at 日本橋 Bar Guild
¥2500(with 1D) / Discount -¥500(関西2府4県以外在住の方)

— Guest —
y0c1e
Jacotanu
DJ声優パラダイス feat. CR痴漢専用車両
NGHTHYP
yuxx
らしお

— Flyer design —
Asteroid


また、記事も長くなりますので直近のBasspot crewでの出演時の録音音源を貼っておきます。


・Basspot vol.1
開催日 : 2017/01/21 
Guest DJ : hugkiss / ℉LUX / TIGHT / おやつ / 川嶋亜美過激派
Guest VJ : horizon / やまちゃ
Resident : でるたま / とうふ / otobeat / SHITA
Flyer design : dasa_wo

遠方からのゲストには当時波に乗りまくっていて現在も最前線で活躍するhugkissくんと、音楽レーベル「明るい農村計画」主催の℉LUXさんの2名。

まずhugkissくんの話ですが、Basspotを立ち上げるきっかけの一つに「大阪に新進気鋭のアニソンRemixDJを呼びたい」というものがありました。
当時の大阪のアニソンRemixシーンはこの記事を書いている2019年3月より穏やかで、各種パーティのゲストと自分たちの見たいDJが乖離していたため、僕らが呼びたい人を呼ぶことは絶対条件でした。
その時「呼びたい人」として真っ先に名前が上がったのがhugkissくんでした。
彼の得意とするJersey club~nxcのスタイルは当時の大阪では珍しく、年齢やバイブスが近いこともあり非常にマッチすると確信していました。
もちろんフロアは大爆発。
彼が花小泉Anne-happy paradeをかけたときにお客さんが一斉にブースに押しかけたのは忘れられません。

次に℉LUXさんの話ですが、ボク個人が明るい農村計画のファンであったり、レジデント内でGarageが熱かったのでオファーをかけました。
この時℉LUXさんは自身のRemixのみでのDJセットで出演いただきました。本当にレア!
盛り上がるだけでなく揺れながらアニソンRemixを聞くという感覚を初回で提示できたのは大きかったなと思います。
また、℉LUXさんの出演後には明るい農村計画の物販も行っていただきました。ほぼ瞬殺だったためこれを目当てにしていたお客様には申し訳なかったですね…

大阪からのDJ / VJはアニソンRemixやオールジャンルシーンで活躍する中堅~ベテラン勢を中心にオファーさせていただきました。
2年前は僕らが若手だったので先輩方に見てもらうためだったり、パーティの「流れ」を理解している方々を中心にというオファーしたいと言う意見が強かったためです。

「流れ」に関してはDJ、オーガナイザーごとの考えがあるし、イベントの時間帯や集客数など音楽以外の要素が絡んでくるので難しいところではあります。
でも僕らは6時間DJ9名のパーティをやるなら、「40+40+40+40+40+40+40+40+40」のパーティじゃなくて「40×9」のパーティを目指してやっています。(真面目に数学やってる人から怒られそうなスローガンですね)
これは分かる人にだけわかればいいかなと思ってるし、言葉より音楽で伝わらなきゃ意味ないので忘れてくださると幸いです。

自分の初主催ということもあり、第1回の開催前はどれだけ人くるのかなと心配していた事を覚えています。
結果は80名オーバーと初回にしては十分すぎる方々にご来場いただきました。

若かりし我々と田中美海さん


・Basspot vol.2
開催日 : 2017/06/17 
Guest DJ : Hokboy / droplamp / bassmicrobe / tamu / ISHII
Guest VJ : daramiya / らしお
Flyer design : eins

初回でたくさんのお客様にご来場いただきましたが、レジデント内では次のような意見がみられました。

「初回はお祝儀でみんな来るけど、第2回はまず間違いなくお客さんが減ってしまう」

これは僕らのパーティ経験からくるもので、比較的あたっているかと思っています。
こういう場合の対策は簡単に2パターンあります
・お客さまが減ることを想定した予算でパーティをやる
・初回で得た盛り上がりや知名度、利益などを使ってより盛り上げる

我々はこの2つのうち後者を選択し、遠方ゲストの人数を増やしたり、ローカルゲストにもアニソンDJ関西代表とも言えるtamuさんや確かなDJで定評を集めるISHIIさんにオファーを行いました。
後にレジデントVJとなるdaramiyaもこの回が初参戦。
結果は初回から増員して90名のお客さまにご来場いただきました。

今回ヘッドライナーだったHokboyさんは、僕たちがいつもUstreamやTwitchで配信を見ているANISON MATRIX!のレジデントDJであり、ダークな世界観とそれにマッチしたJuke/FootworkやJungleをプレーしてくださりました。
同時に及びしたdroplampさんとのユニット「H.K.WORKS」の楽曲も多数使用され我々は大満足。
1曲目が国士無双 - Churenpoutoの隠語を連呼するところから始めていたのもめちゃくちゃ良かったです。

べいくろことbassmicrobeさんも当時から大人気だったアニソンリミキサーで、まさか自分たちのパーティに呼べるなんて…という気持ちがいっぱいでした。
それからもべいくろさんとは会うたびに「Basspot超楽しかったし応援してるよ!」と言ってくださいます。本当に感謝…
今年の4月いっぱいで活動をやめられるとのことで悲しいな、また見たかったなと言うお気持ち。

今回のゲストとしては唯一BPM低めの楽曲を中心としたプレーだったdroplampさん。
我々の感情にダイレクトに訴えかけるプレーは本当に圧巻で、我々や最前のお客さんは泣き崩れたり口が開きっぱなしになったりでもう大変。
VJ daramiyaとの世界観ともカッチリ噛み合って夢のようなひとときでした。


そういえばdroplampさんが最後の曲をかけたあと、ISHIIさんがSMAPのらいおんハートをかけてdroplampさんとtamuさんがカラオケしたんですよね。
あれは前飲みのときにdroplampさんtamuさんISHIIさんべいくろさんあたりがジャニーズの話で意気投合した結果だったんですよね。
みんな音出しよりマイクチェックのほうが時間かけてて面白かったな~

マイクチェック中のdroplampさん

余興はありましたが、vol.2での自分の後半→droplampさん→ISHIIさん→とうふの流れは過去のBasspotで一番ハマった瞬間だと個人的に思ってます。
我々のパーティはテンションやバイブスの高さが注目されがちですが、踊って盛り上がる以外の音楽の楽しみ方ができるのもウリだと思ってて、それをしっかりと明示できたのはこれが最初じゃないかな。
間違いなく以降のBasspotを形作る回でした。


・FES2017
開催日:2017/09/17 at Joule
http://fes-anison.com/

Basspot主導の開催ではないのですが、関西のアニソンクラブイベントが一同に介する合同イベントにBasspotからBasspot crewが出演させていただきました。
実のところ、2017年度のBasspotでの目標は「DJ4人でのB2BでFESに出る」と明確に決めていました。
そこで4人でのB2B時の名義として「Basspot crew」を結成しました。

Vol.2でお呼びしたtamuさんはFESの主催でもあり、正直FESに出るためのアピールがしたかったからオファーさせていただいた面もありました。(もちろん実力であったり前述の方針とか見合ったことが一番ですが)

我々の初陣は初っ端からトラブルに追われ大変でしたが、最終的にはたくさんのお客さんが見に来てくださり、これでBasspotを認知した方もいらっしゃったようです。ありがたい限り。

大暴れの結果僕は肩車されました。


・Basspot vol.3
開催日 : 2017/09/23 
Guest DJ : kamaboko / Getty / coralmines / Vvotaro / takashima /POPO
Guest VJ : よし / horizon
Flyer design : 出前

過去唯一のDJ10枠のイレギュラー回。
枠数だけでなく初の外国人ゲストcoralminesさん、地球初上陸(?)kamabokoさん、BPM280オーバーのpopoちゃん10分ライブと一番盛りだくさんな回でした。

一方で、UKハードコアのアーティストとして支持を集めるGettyさん、関西の歴戦のDJのVvotaroさん、目覚ましいデビュー初戦を飾り以降も仲良くしていただくtakashimaさんにレジェンドVJよしさんと、安定感やこれまでとは違った形の提示もできたんじゃないかと思います。

kamabokoさんははじめてのDJだし短めで!とお願いされましたが、蓋を開けてみれば驚くほどのオタクDJでとんでもなくうまい。もっとやってほしかったなという思いもあります。
以降kamabokoさんはDJの出演はなく、Remixもしばらくアップロードされていませんでしたがえんどろ~る!のRemixが上がって最近アップロードされていたので小躍りしました。

coralminesさんはタイミングよく日本に来日していたのでお声をかけさせてもらいました。
日本語が非常に達者でやっぱ外国人すげ~という感覚を初めて味わいました。
coralminesさんのアニリミ以外にボーカロイド作品のファンの方などにも足を運んでいただきました。明確に裾野が広がるのは嬉しいですね。

Gettyさんは僕のDJデビュー2戦目で共演させていただいて、それ以来の共演でした。
僕のルーツでもある音楽ゲームで活躍を見せていることもあり、そういったファンの方が多くいらっしゃいました。
過去2回は3時台からゆっくりとBPMを落としていくような流れがありましたが、このときはGettyさんを3時台に配置したのもあり、少し大阪のシーンに寄り添ったイベントのようになれたかなと思います。またこういう変わったスタンスもやりたいですね。

書いてて思ったんですけど、この回がいい意味で混沌としていたのは直接的にアニソンRemixDJとして活躍する方ではなく、他のシーンがバックボーンに有る方を多く呼び、お客さんも同様であったからなのかなと思いました。

kamabokoさんのDJで宙に舞ういんこさん(客)

朝4時台に聞くブレイクコア


・Basspot vol.4
開催日 : 2018/01/20 
Guest DJ : D3SKT0P / monolith slip / 百合蔵 / 虚空戦士 / ujaku
Guest VJ : daramiya / やまちゃ
Resident : Basspot crew / でるたま / とうふ / otobeat / SHITA
Flyer design : おやつ

迎えた1周年。ゲスト陣の豪華さに加え、BasspotでBasspot crewをやるということもあり非常に緊張。

この回を開催するに当たり、誰か一人圧倒的なスターDJのような方を呼びたいねという話になりました。
候補はたくさんいらっしゃいましたが、我々の少しアングラな感覚に一番合う方としてD3SKT0Pさんをオファーさせていただきました。
様々なクラブの経験から繰り出される展開、パワフルな楽曲、ダイナミックな動きなどなどヘッドライナーにふさわしいプレーでした。

そしてもう一組のゲストmonolith slip。
長野県が生んだraveユニットである彼らを絶対に大阪に呼びたくてBasspotは始まってる節があったので周年でようやくお呼びできて本当に嬉しかったです。多分3度目のお声掛けにて成立。
彼らのライブ録音はここから聞けます!オタクの声マシマシ!

この映像もめちゃおもろいです

またせっかくの周年なのでローカルからも最前線で活躍する方を呼びたいよねという話になり、百合蔵さんをお呼びしました。
オファー後にmonolith slipのesuf11さんと同郷ということを知り、繫がりが可視化されたみたいで嬉しかったです。
百合蔵さんはいいプレーをしたらすぐブースに駆けつけてくれる褒めてくださるところが好きです。また共演した際はたくさん百合蔵さんをブースに召喚したいところです。

自分がmonolith slipを呼んだなら絶対一緒にセットで呼びたいと思っていたのが虚空戦士です。
関西のブレイクコアシーン等を中心に活躍するkyou1110さんとkju;8とのユニットで、時折関東でもライブをしています。
kyou1110さんは隣の市に住んでて、kju:8はそろそろ10年の付き合いになる友人です。
自分をクラブミュージックの方面に引っ張ってくれたのはkju:8でしたので、自分のパーティで共演できたのは本当にいい思い出です。
彼らのナードコアライブも全編映像で見れます。
25:45から「そんな素材持ってねえよ…」という顔をするやまちゃくんが印象的です。

ローカルラストはujakuさん。
アニリミ黎明期とも言える時から活躍していらっしゃいましたがしばらく活動を停止。そして再開後初のアニソン系の現場がBasspotだったようです。
Lo-fi hiphopを基調としたエモの塊をぶつけられたフロア/ブースからはすげーでかい叫び声にあふれていました。

behind(takashima remix)(ujaku short edit)でesuf11さん、daramiyaさん、お客さんでいたDJ WILDPARTYさんの3人がお酒を一斉に持ってきた末にスーパーでかい声が出たのは伝説。

ujakuさんの圧倒的なライブから受け取ったのが我々Basspot crewでした。
何かけるかクルーでめっちゃ話し合ったな~くらいしか覚えがないのですが、ともあれ当時の我々の集大成でした。多分この時かけた曲が我々の根幹です。

トラックリスト


ラストの夢のつぼみでぐちゃぐちゃになる我々

結成されるBasspot女部(俺たちではなくtakashimaさんのファンとのことです)

この周年の3日後くらいにステーキ食べながらdaramiyaさんからレジデントに入れてくれと言われ喜んでお願いしたような記憶です。


マジで長くなったので2年目は2周年のVol.7終わってから書くことにします!
というわけで3/9は23時にBarGuildに集合よろしくお願いします!


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