Q.『シン・ウルトラマン』はウルトラマンを全く知らない小娘に刺さるのか【ネタバレあり】

A.刺さりまくった

『エヴァンゲリオン』、『シン・ゴジラ』、『シン・エヴァンゲリオン』と庵野監督の後ろを雛鳥のようについて回るオタクなので、当然『シン・ウルトラマン』も観るわけである。

ただ、Twitterでリサーチすると「特撮ファンのためのオタク映画」「シン・ゴジラをイメージして観ると大事故になる」などの声が聞かれ、かなりの不安を感じながらシアターに向かうことになった。

公開2日目の都内某所の映画館はかなり人が入っていた。
そして正直、汗臭いにおいが充満していた…
その直前に見た『輪るピングドラム』ではそんなことなかったのに…
皆さん、映画館に行く前にはシャワーを浴びましょうね。

そんなこともあり、映画が始まる前に少し後悔していた。
やはり場違いなところに来てしまったのかと…
しかし、上映が始まってすぐにその後悔は打ち消された。

読ませる気のない字幕、早口でニコリともせずに捲し立てる登場人物たち…
『シン・ゴジラ』で魅了された庵野ワールドそのものだ!

その後も「郷に入っては郷に従え。私の好きな言葉です。」「割り勘でいいか、ウルトラマン」などの名言が飛び出したり、チェーソーでかっとばす長澤まさみが見れたりとエンタメとして飽きさせない作りだった。

私はウルトラマンを見たことがない。
子どもの頃、兄が人形を持っていた気がするが、テレビでウルトラマンを見た記憶はない。

故に、今回『シン・ウルトラマン』を観るにあたっていくつか予習はした。
時間にして2時間ほどだ。
それでも十分楽しめるほど、『シン・ウルトラマン』は質の高いエンタメ映画なのだ。

予習したのはこの二つ。

  • 初代ウルトラマンの1話、3話、最終話を見る

    アマゾンプライムに加入していれば一話100円でレンタルできる。
    1話はウルトラマンはそもそも何者なのかを知るために見よう。
    3話は登場する怪獣「ネロンガ」がシン・ウルトラマンにかっこよくなって出演しているので、観ておくと小ネタでふっと笑える。
    最終話のゼットンもシン・ウルトラマンにでてくるのでぜひその違いを見てほしい。
    私は庵野のああいう感性が大好きだ。

  • ウルトラマンの基礎知識を少し勉強する

    と言っても、本当にちょっと知っていればいい。
    ウルトラマンの姿になって戦う時は時間制限があるとか、ウルトラマンはM78星雲から来た宇宙人であり、そこにはウルトラマンの仲間がたくさんいるとか、その程度で十分だ。

この程度で、あの傑作エンタメ映画を十二分に楽しめるのだ。
『シン・ゴジラ』が好きだった人、斎藤工の色気を感じたい人、長澤まさみの美脚を見たい人、胡散臭い津田健次郎の声を聞きたい人、みんな観に行ってほしい。

『シン・ウルトラマン』は怖くない!

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