◆リプレイ◆ニンジャスレイヤーTRPGソロアドベンチャー「消えたケモ動物」◆公式重点◆


◆初めに◆

ドーモ、しふたぁです。
この記事は2021年1月3日にツイッターにて開催された、ニンジャスレイヤーTRPG二版ルール体験会のリプレイです。
それではやってみよう。ヨロシクオネガイシマス。

◆導入◆

今回挑戦するニンジャ

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ニンジャ名:ガスグリーン
【カラテ】:3
【ニューロン】:5
【ワザマエ】:3
【ジツ】:1(カトン)
【体力】:3
【精神力】:5
【脚力】:2
【万札】:‐10(ふわふわローン)
【立ち位置】恐怖や静観
装備など:トロ粉末、戦闘用バイオサイバネ
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◆本編◆

「ドーモ、ガスグリーンです…」右腕を耐火性バイオサイバネに置換したニンジャ、ガスグリーンがアイサツをした。彼はバイオサイバネの移植手術中にサイバネ拒絶反応を起こして死亡したヨロシサン研究員にニンジャソウルが憑依したところをソウカイヤにそのままスカウトされた。という経歴の持ち主である。「あのぅ…そのケモ動物はわが社が開発製造したケモチャンでは…?」そう、捜索願を出されたケモ動物は、ヨロシサンの開発したケモ動物であり、元ヨロシサン研究員であるというガスグリーンにオトシマエ…仕事が回ってきた次第である。

ガスグリーン:「それでは、UNIXをお借りします…エッ?自前のを使え?そんな…ご無体な…!」
ソニックブーム:「ナマッコラー!口答えするなバカが…成せば成るッコラー!」
ガスグリーン:「アイエエエ!!やります!やりますからぁ…」

5d6>=4 = (1,5,6,5,2 :成功数:3) 成功!

ソウカイヤの備品UNIXを借りようとしたらソニックブームにキレられたガスグリーン。仕方なく自前のハンドヘルドUNIXでハッキングを行うのであった。ストコココ…ストコココ…額に冷汗を浮かべながらIRCの海を泳ぐ。途中「オイランパッション」「ほとんど違法な」「ヤバくてスゴイ馬」などの猥褻な電子広告に目移りしそうにはなるがニンジャ集中力でこれを無視、電子マグロと共に泳ぎ続ける。

「ハァーッ…!オイラン…!豊満ガイジンを…ちょっとメチャクチャに……アーッ違う違う違うケモチャン…」アブナイ!並みのハッカーであればここでNSPDサイバー課の仕掛けた欺瞞電子アドセンス広告を踏み、UNIXもろとも爆散するところであっただろう。しかし彼はニンジャだ。ストコココ…ストコココ…そうしてる内にケモ動物の居所を掴んだのであった!なんたるニンジャハッキング能力か!

「アパート」「決断的アパートな」「事故物件では?」「もしかして?:アパート」ガスグリーン所有のハンドヘルドUNIXの画面いっぱいに彼の掴んだ情報が映し出される。額の汗をぬぐい、データが示す場所へと向かうのだった…

ハッキングに成功していたので、ここではエーリアスの家を選択しました。

ガスグリーンは窓を蹴り破りエントリー!「ゴメンナサイ、オジャマシマス…でも仕方ないんです、ケモチャンの方がずっと大事ですから」ガスグリーンがケモチャンと呼ぶそれは「ケモビール」と鳴く珍妙なバイオ生物であった、冒涜的人造存在!

「アイエッ!」驚き、後ずさるガスグリーン。20歩ほど後ずさってから本能的にアイサツをする!「ど、ドーモ、ガスグリーンです…嫌がってるだなんてとんでもない…こ、このケモチャンはヨロシサンの最高傑作なんだぞぉ!カーワイイなんだぞぉ!」ケモチャンにしがみつくガスグリーン!「ケモビール」「ドーモ、ガスグリーン=サン。エーリアスです。いいからやめろよ!」エーリアスもまたアイサツを返す、『地獄お』と刺繍されたマフラーがたなびいた「ケモビール」

「別に痛いことはしませんよ!だって、ほら…カーワイイ!じゃないですかぁ…見てくださいよ!」依然としてケモ動物にしがみついたままだ!

ワザマエ判定(バイオサイバネで難度+1):3d6>=6 = (5,6,4 :成功数:2)  成功!

「アー…ウン?カーワイイ、カーワイイ…?」困惑するエーリアス!「カーワイイでしょお!?」鬼気迫るガスグリーン!「カーワイイ…?」困惑するエーリアス!「カーワイイ!」鬼気迫るガスグリーン!「アイエッ…カーワイイ…?」困惑するエーリアス!「アーッ!!カーワイイんですよぉ!」鬼気迫るガスグリーン!「アイエエエ!」両者顔がとても近い!「カーワイイんだあ!アアアアアーッ!」発狂するガスグリーン!

◆◆◆
エーリアスはこのニンジャの奇怪な言動と右腕のバイオサイバネから状況判断、付き合ったらダメだ。コイツは適当に応じて帰ってもらおう。それから昼寝をしよう…と「アイエッ…カーワイイ…わかった、わかったよ、ちゃんと家に帰せよ……」

「アリガトゴザイマス!これでわが社のメンツも安心!エーリアス=サン、オタッシャデー!」「ケモビール」

「アッハイ…」今日はとにかく疲れた。なぜならケモ動物目当てのファッキン狂人の相手をしていたからだ。さあ晩飯はどうしよう、幸いカネはあるからワザ・スシにでも繰り出すか。現実を忘れるかのようにぼんやりとそんなことを考えた。



◆◆◆

◆エンディング◆

「ハイ、以上です。ハイ、ハイ。ケモチャンは傷一つなく…ハイ」報告を終えると一方的にIRC通信を切られた、その直後「振り込みドスエ」とマイコノーティスが鳴る。今回のミッションの報酬だ。

「ウゥーン…ローンあるんだよぉ…こんなもの押し付けられてカワイソウだと思ってほしいな、けどソウカイヤだしなあ…」

振り込まれた報酬を確認するガスグリーン、あまりにも額が少ない。本能的にニューロンを高速回転、脂汗が伝う。押し付けられたふわふわローンと耐火性バイオサイバネ。ファックだ、再びこの世の不条理を呪った。夢なら覚めてくれとローンの返済期限を確かめる…!

心拍数が極限までに早まる!脂汗を滴らせながらもゆっくりと目を開け、ハンドヘルドUNIXに映し出された返済期限を見た!

…ブッダ、期限は来週。即座にコワイ取り立て屋が来ることもない、これからもソウカイミッションをこなせば何とかなる、ソニックブーム=サンの言っていた成せば成るは事実であったのだ。

心の底から安堵したガスグリーンは膝をつき、しめやかに失禁した。





ガスグリーンと名乗る胡乱なニンジャといつの間にかアパートに住み着いていたケモ動物を見送ったエーリアス。胡乱だが、胡乱なだけのヤツでよかったと安心するのであった。「…」ふと窓を見やった。

……散らばったガラス片を見てしまった。







「……窓破ったんなら弁償しろよ!バカ!」


ニンジャスレイヤーTRPGソロアドベンチャー二版ルール体験会「消えたケモ動物」-了-

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