【M&A】決着済みM&Aに暗雲 いちご、コロナでJDI買収対価3割引き下げ

おはようございます。今日こそは早めにちゃんと起きれました。朝の散歩とHueによる早朝ライト点灯のおかげです。特にHueはベッドライトとセットで買い足ししたので、今後はより確実に朝起きれるようになるはずです。勝間和代さんも言ってましたが、環境整備をしたほうが何事もはかどると改めて実感しています。今度はPC用の腕置きを買おうと思ってます。

この記事を選んだ理由

コロナ禍でM&Aが低調になっているこなっていることは言わずもがなな感はありますが、もうある程度話が進んでしまっていたら、基本合意には法的拘束力が無いとはいえ、その内容は踏襲されるのが通例だと思っていました。本記事においては実質対価3割低下というショッキングな数字とともに、それでも買収を決行した双方の思惑を考えてみたく、筆をとることとしました。

要旨

①3/13のJDI-いちごアセット間の基本合意には、コロナショックに伴う買収対価値下げの交渉に応じる旨が記載されていた。同様にMAC条項(重大な悪化、悪影響時の条項)を使って、買い手が売り手を揺さぶるケースが増えている。

②JDIはこれまでも業績悪化に伴う株価急落や不正会計に伴い、いちごアセットは株価を割高で買う予定であったものを、割安で買うよう軌道修正したもの。買収対価をいつ時点の評価を元に行うかは、米国とアジアでも見解が異なり、重要な論点足りうる。

③新型コロナウイルスが世界に広がる段階で交渉中だったM&Aではいずれも中止や延期が相次いでいる。一方、既に金額や条件で契約に至っていたケースでは、その見直しでせめぎあっている。

解釈

そもそもJDIとはどのような会社か調べるうちにどんどん気が滅入ってきました。おまけに最近ではがっつり不正会計や横領疑惑、元従業員の自殺まで。。事業戦略不在、財務戦略不在、ガバナンス不在の、忖度の賜物ですね。しんどい。

こんな企業を買収しようとしたいちごアセットについてはこちらのリンクにて記載されている。長期保有を原則としているというCEOの言葉を信じる限り、あくまで技術力は本物であり、まずいのは財務戦略だと。まあ日立、ソニー、東芝のディスプレイ部門を統合したなら普通は技術力はバッチリなはずですよね。さすがに。IR資料を見ても、自分には長期的な成長を信じることは出来ませんでしたが。

たしかこのJDIって最初の会社時代に一瞬営業に行こうとしていた記憶があります。こういった情報を見るとそりゃ投資の余力なんて一切無く、むしろ設備の売却やリストラを検討すべき企業なことは明らかですね。

今後M&A市場ではこのようにコロナウイルスを足掛かりにしたネゴが激化することは容易に想像つきますし、そのためにも契約締結の手間も相当増えてくるでしょう。経営状況が悪い企業は交渉力が無いため、買い叩かれてしまうのも必然ですね。それを防ぐために経営陣がMBOをするという流れもあるかもしれませんが、それはそれで市場の硬直化を招くというデメリットもあります。

いずれにせよ、コロナショックにおいてM&A市場は一層難しい局面が来ることは想像に難くありません。

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