【M&A】対外純資産、過去最高の364兆円…海外企業のM&Aや外国株式の値上がり要因

こんばんは。昨日はとうとう更新を逃してしまい、悲しみに暮れています。昨日は一日中珍しくばたばたしており、やむを得ないっちゃやむを得ないのですが。悔しいので、どっかの日に一日2回更新することで挽回したいと思います。さて、今日は日本の対外純資産が過去最高を更新したというこちらのニュースです。

この記事を取り上げた理由

日本は過去最大級に赤字を持っている反面、対外純資産は過去最高というのは一見矛盾しているような気がします。また、このたびのコロナ禍の補助金として日本政府は今年の補正予算を再度見直したことも先般報道されました。この現状が果たして良い兆候なのか、そうでないのかを考えてみたく、本記事を取り上げました。

要旨

①日本の企業や個人、政府が投資などを通じて海外に持つ資産から、海外企業などが日本に持つ資産を引いた「対外純資産」は、前年末比6・8%増の364兆5250億円で過去最高だった。

②企業や個人などが海外に持つ資産を示す「対外資産」は7・8%増の1097兆7310億円で、11年連続増(積極的な海外企業の合併・買収(M&A)や、外国株式の値上がりなどが要因)海外の企業や個人などが日本に持つ資産を示す「対外負債」は8・4%増の733兆2060億円(日本株の上昇で評価額が高くなったことが要因)

③対外純資産を国別に見ると、日本は29年連続で最大だった。2位はドイツ(299兆8332億円)、3位は中国(231兆7704億円)だった。

解釈

こちらの記事によれば、対外純資産がマイナスの国は、ダントツ一位がアメリカ、次にスペイン、オーストラリア、アイルランド・・・と続きます。対外純資産とはその名の通り、「国外に有する純資産」ということなので、それがマイナスになっているこれらの国々は他国から多額の負債を受けていることとなります。

また、こちらの記事によれば、日本の対外純資産の大半は民間による取得とのこと。GDP比でいえば、62.2%。日本の財政赤字の推移を見てみると2019年単年度でマイナス3.4%ですし、この記事によれば外貨ではなく自国通貨での借金がメインであるため、日本国が赤字で破綻というのは今のところ考えにくい・・・?

ただ、この論理で行けばアメリカの財政赤字はとんでもないことになってるんじゃ・・・と思ったら、案の定とんでもないことになってました。累積9兆ドル超。ただ、日本は883兆円もの公債残高で大して変わらない。

それもそのはず、債務残高の188か国中、188位は日本なのです。なお、187位は財政破綻したギリシャ。固定資産などを差し引いた純債務残高も89か国中、89位。日本が経済大国な裕福な国だなんて時代はとっくの昔に終わっており、対外純資産がこれほどまでに膨らみ続けるのは、当の日本人までもが日本の成長について一切信用していないことの証左なのかもしれませんね。

財務省の出したこの「我が国財政の現状について」という資料、悲痛な響きすぎてこういう現実すら今までろくに理解していなかったことを恥ずかしくなりますね。。明日当たりこれについては深く読み込んでまた記事にしていきたいと思います。


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