とても やさしい うた

一人きりの夜
泣き出す僕に 星が瞬いて話す
「大丈夫?元気を出して」
寄り添う光は ひどく やさしく
僕の涙を河へと流す

まぁ そんなこと
都合よくあるわけないけど

苦しくて 潰れそうな 真夜中
月が囁いて すくい上げる
「よく頑張ったね、いい子」
じんわり滲んだ光は 包み込んで
僕を海へと還す

まぁ そんな風に
出来たらいいけど

深みを増す時間は ただ それだけ
夜は明るく
空は曇りで
眠らぬ街は 僕を許してくれない

僕を叩き起す
強い陽射しは 身体を心を起き上がらせる
「眠れたかい?」
太陽は吐き捨てて
僕の話を聞いてはくれない

それはまた笑うだけの

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