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14 LOVE RAIN

理想は高くてもいい。大切なのは、現実に向き合う勇気だ。


しがないは、恋愛初心者である。
というより、10年前まではずっと彼氏がいたのに、10年たつと恋愛の仕方がわからなくなっていた。彼氏ってどうやって作るんですか・・・?それすらわからない。

恋愛シミュレーションゲームでは選択肢が出てきてその人の属性に合わせて選べば勝手に向こうから告白してきて恋人になれる。現実世界ではそうはいかない。

そんなしがないの中には、ずっと心に残っていたドラマがある。
私結婚できないんじゃなくて、しないんです」という、中谷美紀さんと藤木直人さんが出ていたドラマだ。
39歳の中谷美紀さんが、藤木直人さんに鍛えられながら結婚への道を目指すという物語。

当時の私は30代になりたてで、世間から目を背けて生きていたので他人事のように「へー、ふーん」と思いながら見ていた。その時に、何の気の迷いか、元ネタになっている本をkindleで購入していた。
その本は『スパルタ婚活塾』という女性向けの恋愛指南本。一度サラっと読んで、「なるほど、男性ってこんな女の人が好きなんだなー(私には不要だけど」と思ってうっすらとした知識だけ覚えていた。

「女の価値は今を境に下がり続ける。立ち上がるなら今なんだ」
藤木直人さんが中谷美紀に伝え、中谷美紀が立ち上がるところで1話が終わるのが印象的で、そのシーンを覚えていた。

もう一度ドラマが見たくなり、Paraviを契約した。
1話から繰り返し見る・・・めちゃくちゃ刺さる…。当時の私はきっと今こうなっていることは思っていないだろう…。

kindleで、もう一度その本をダウンロードして読んでみた。
なるほど、私に足りないことだらけだな・・・。


『彼氏ではなく、仮氏をつくれ』

私は、その本に書いてあることを1つ1つ実践することにした。
守・破・離 の "守" である。時代は当時より変わっているし、マッチングアプリで通用するかはわからないけど、この恋愛経験0の状態よりはずっといい。

まずは小気味よいツッコミを入れれるようになること。
これにはコミュニケーションを鍛えないといけない。異性と会話する機会をたくさん持つことが必要だ。「出会いがない」なんて言ってられない。「会うのが怖い」なんて言ってられない。


今までの私は何を甘えたことを言っていたんだろう…。


「出会いがないから」「仕事が忙しいから」彼氏ができないのではない。私の魅力がなかったから彼氏ができなかっただけだ。

今まで何をサボっていたんだろう、こんなのになるまで気づかなかった自分を殴りたい…。でも、立ち上がるなら今だ。


変わろう。彼氏ができるまで努力をしよう。


意識が初めて前を向いた。恐れずに。ゆっくりでも着実に1歩ずつ。

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