偏りのある子供の受験‗親のスタンス

子供1号、私立幼稚園→公立小学校→私立中高一貫→国立大理系
子供2号、私立幼稚園→公立小学校→公立中学校→私立高校

【1号】性格は神経質、コミュニケーション普通、成績は並
【2号】性格は不思議ちゃん、コミュ障、成績は上位層

正直、大人になって世間の荒波の中で生きていけるのは、1号。
だけど非常に怠惰で面倒臭がりな為、高校受験だと親のコントロールなんぞ絶対に出来ないと思ったし、近所の公立中学を嫌がったので、私立中学へ。
ADHD傾向アリでゴミ屋敷に住んでるけど、他人とのコミュニケーションは普通に取れるし、何なら彼女もいた(旦那は知らない)。

問題は、2号。生まれた頃から少しズレていた。
余り泣かない子で無表情。育て易いと言えばそうなんだが、それが「定型発達とは言えない」という事を知っていたので、習い事や受験に関しては、1号よりもかなり神経を使った。
本当は中学受験させて、ちょっと変わった子でも高3までエスカレーターで行ける(何なら大学までエスカレーター)を考えていたけど、本人の強い拒否により断念。
1号の時に転塾経験があるので、2号も「孟母三遷」じゃ無いけど、「この塾あわなくなったな」と思ったら容赦なく転塾。本人と同じような「ちょっとズレてる子が多そうな学校」を受験するべく、各学校を調べた。
やはり高偏差値校になる程「奇妙な子」の率が上がっていくので、「やはり勉強を頑張ってもらって、浮かないような環境に入れなければ」と覚悟。

公立小学校では、モンスターペアレントが大暴れして学年崩壊を起こし、先生が何人も辞めた。学校に乗り込んで叫んでるママ(知ってる人…)の話も聞いたし、もうメチャクチャだった。
公立中学に進んでも、ほとんどの同級生は私立に行かずにそのまま同じメンバーになるので、正直「中学は捨て」ました。
給食を食べ、体育で軽く運動し、対人関係を学び、あまり上品とは言えない子達を観察する場としてだけ、3年間通った感じ。勉強をする場所としては全く機能していなかったので、完全に塾に任せました。
爺ちゃんや旦那の母校だから悪く言いたくはないけど、とにかく酷い。2号いわく「猿山」のような騒ぎ方が1年中続いて、勉強にならないらしい。
私自身は公立中学出身なので、騒がしいのはわかってるし、不良の先輩がバイクで教室に乗り込んできてガラスを割っていく、みたいな世界で生きてたから「窓ガラス割られてないならマシだね」とは言ってたけど。

中2からN校受験専門クラスに入り、全く手出し口出しせず、完全に塾にお任せした。忌引き以外でほぼ休まず、模試や公開テストが続いて体力が落ちた時は、学校の方を休ませて塾には行かせた(2年で2回位だけど)
1号の時のような個別指導塾での補強もせず、ただひたすら塾の宿題をやる日々。余計な問題集なんて買わない。
爺ちゃん・旦那・1号から「教えてあげる」というチャチャが入っても阻止した(余計な解法を頭に入れさせたく無かった)
 ※3人とも理系なので教えようとしてきてうるさい

気を付けていた事は、2号本人には「絶対にN校だとは思ってない。正直、学費が安いから公立高校でもいいし、私立で面倒見が良いNYT高校でもいい。自分がやりたいようにやれば良いし、このコースを辞めたくなったらすぐ辞めていいよ。自分で決めなさい」と言い続けた。
結果、ずっとクラス最下位の座席だったけど頑張って、合格に至る。
うちは医者の家庭じゃ無いから「絶対に医学部!」なんて考え無いし、旦那はサラリーマンで経営者でも無いので、本当に「どの学部でも好きにして」だ。1号に至っては、正直「食べていけるの?」という学部に進学した。

2名ともに一貫して旦那と同じ考えだったのは、「本人が浮かない環境。ちょっと変わった人が多そうな学校へ行かせたい」だった。
プラス、日本ではまだまだ学歴は武器になるので、高偏差値校がいいなと。
2号の受験に同行し、次々と門をくぐっていく中3の子供達を見ていたら、やっぱり地元の中学にたくさんいる「元気な陽キャ」や「スポーツできそうな子」はほぼおらず、眼鏡率ほぼ100%で、何となく暗くておとなしく、挙動不審な子もいた。真冬に薄着とかもいた。
2号は、ああいうタイプの子と仲良くなるんだろなと思って見てた。
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声優のカネトモさんは、ご本人が小さい頃に親御さんが「この子は受験等には耐えられないだろう」と判断し、小学校からエスカレーターの私立に入学させたらしい。
ちょっと変わった子を持つ親は、受験等については結構な判断力が必要になると思う。場合によっては、学校や塾の先生と対立する事もあるけど、子供を赤ちゃんの頃から一番長くみているのは、親だ。
もちろんプロの目から見た指摘も正しいと思うが、あくまで参考程度。

二次障害を起こさせない選択をしたい。

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