見出し画像

結成25周年を迎えてますます活躍するステップスを語る

皆さん、突然ですがステップスを憶えていますか?
ステップスを憶えていなくてもめちゃイケでやってた『めちゃステップス』を憶えてる人ならいるかも知れないですね。
日本では代表曲『5.6.7.8』の一発屋と呼ぶ人もいますが『ステップスを一発屋と呼ばせない会』会長として断言します、それはステップスを知らな過ぎる。
なぜならステップスは今年結成25周年を迎えた今でも第一線で活躍しているからです。

25周年記念アルバムで大記録を残す
2022年にリリースされたベストアルバム『プラチナム・コレクション』がチャート1位となりステップスは90年代(『ステップタキュラー』)、00年代(『ゴールド:グレイテスト・ヒッツ』)、10年代(『ジ・アルティメット・コレクション』)と4年代連続でのアルバム首位獲得という偉業を達成しました。
この記録、日本だと松任谷由実と徳永英明が持ってるものすごい記録なんです。

歴代No.1アルバム

英国王室も注目⁉︎
ステップスは英国王室のイベントでも活躍しています。
英国王室が開催しているチャリティイベント『ロイヤル・バラエティ・パフォーマンス』に1999年と2020年出演し、2022年エリザベス女王即位70周年を祝うイベントの1つ『ビッグ・ジュビリー・ストリート・パーティー』で大トリを担当しました。

Royal Variety Performance 2020
Big Jubilee Street Party (リー欠席)

なぜステップスは現在でも大活躍してるのか、その理由を書いていきます。

きっかけは2017年
ステップスはフェイ、クレア、リサ、Hことイアン、リーの5人組で1997年にデビュー、2001年の解散後ソロ活動を経て2011年に再結成します。
その年にリリースしたベストアルバム『ジ・アルティメット・コレクション』はチャート1位を記録するもオリジナルソングのリリースが無かったためこの時はまだ「懐かしのグループ」止まりでした。
しかし結成20周年目となる2017年に2度目の再結成しリリースしたオリジナルアルバム『ティアーズ・オン・ザ・ダンスフロア』が2位となり「今活躍できるグループ」へと成長しました。

ステップスの再結成が成功した理由とは

  1. イメージの刷新
    デビューした頃や再結成時までステップスは明るくてキャッチーな楽曲を元気良く踊るイメージでした。
    しかし2017年の再再結成時にはガラッと曲調を変えメロディアスで大人になったファンがハマれる楽曲を作り上げました。
    また現役時代彼らを悩ませた「不仲説」も5人揃ってのテレビ出演やアルバムのサイン会、SNSで仲良くしてる写真や動画を投稿し払拭しました。

  2. 持ち味を活かす
    キャッチーな曲のイメージや口パク説で過小評価されてますが実は彼らの1番の魅力は「歌唱力やコーラスワークの高さ」です。
    再再結成後の新曲では彼らの歌唱力を存分に引き出しライブやテレビパフォーマンスで生歌を披露してます。
    もう1つの魅力は皆さんもご存知誰でも踊れるキャッチーなダンスです。
    今でもライブで『5.6.7.8』が流れると観客も一緒に踊り出すしSNSの流行で『5678チャレンジ』や『踊ってみた』などの動画投稿がファンだけでなく若い世代にも流行りました。

  3. 過去を黒歴史化しない
    カムバック作『ティアーズ・オン・ザ・ダンスフロア』のジャケ写はデビュー作『ステップ・ワン』のセルフオマージュとなっていたり25周年記念メガミックスのMVでは過去の自分達とも共演しています。
    また再再結成時にリリースされた楽曲の中で特に印象的なのが『ストーリー・オブ・マイ・ハート』のMVです。
    MVの中でアルバムや昔のグッズを懐かしむ様子やそれをチェキで撮り新しいアルバムを作っている姿や談笑する姿が映されています。
    個人的にこのMVはステップスからファンへのプレゼントでありこれからの決意表明の様に見えました。
    現役時代どれだけゴシップ記事を流されようと信じて応援し続けたファンへ感謝を込めてこれからも5人で活動していくと表明しているステップスからの最高のプレゼントのようでした。

左)Step One 右)Tears On The Dancefloor
Story Of My Heart MV

イアン・H・ワトキンスの躍進
最後にイアンについてひたすら語ります。
イアンは2007年にゲイだとカミングアウトしており再再結成後はLGBTQI+コミュニティの一員として活動しています。
その活動がステップスとしてのステージでも良い影響を与えています。
2017年のツアーでは異性のダンサーがパートナーとして付く中イアンは同性のダンサーと踊りました。
また2021年に発表した新曲『テイク・ミー・フォー・ア・ライド』のMVでは長年の夢だったスカートを着て同年のツアーでは念願のドレス姿で歌いました。
このツアーの中で衣装にLGBTQI+フラッグを付けMCでゲイとしての自分について語りました。
ステップス以外でも2019年アイスダンスショー番組『ダンシング・オン・アイス』で番組初の同性ペアとして出場し善戦しました。

Party on the Dancefloor Tour 2017
イアンのインスタより
What the Future Holds Tour 2021
イアンのインスタより
画像と文章分けました
Dancing On Ice 2019

ステップスは「今」活躍してるグループ
今回再再結成後を中心にまとめてきましたがステップスが今も輝いているのは今の時代に求められてるものを発信し続けているからだなと思いました。
ステップスはLGBTQI+啓発のフェス『マイティー・フープラ』のヘッドライナーとして出演しました。
またゲイ雑誌主催の『アティテュード・アワード』でアイコン・アワード部門を、『ブリティッシュLGBTアワード』のミュージックアーティスト部門を受賞したりするなど彼らの実績がどんどん評価されています。

Mighty Hoopla 2022
Attitude Awards 2021
British LGBT Awards(リサ欠席)

ステップスが今必要とされるアーティストになったのがもっと日本でも知られればいいなと思って長々と書きました。
これからも第一線で活躍し皆の大好きなステップスでいてほしいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?