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全統予想模試 第5回④の④

作問に関わって、少し苦言を呈しています。時間がかかった言い訳になっているかもです。不快な気持ちにさせてしまったら、申し訳ありません。

問4は、1人ずつ読んで正解を見つけ、そしてそれは全体を読むことになるので、まずはここから解くことを推奨しているのですが、それができませんでした。ここからのスタートは、⭕️だと思うのですが、うまくいきませんでした。それは2人目の選択肢、つまり25に該当するものが、⑤であると断定できなかったからです。実は、⑤の内容は、「留学生はたまに母国を思い出して寂しくなる」といったような、個人の感情をテーマにしています。よく読んでみると、確かに、2人目の英文の下から4行目に「homesick 」が書かれてあるので、正解にはなるのですが、これは留学生なら誰でも直面する諸問題の中の1つの具体例なんですよね。つまり、書いてはあるけど、重要な主張にはならないんですね。主張になる「まとめ名詞」とは真逆の具体例なんです。それを正解の選択肢にするのは悪問で、共通テストが出題してはいけないはずの作問の仕方です。具体例の⑤は、まず最初に消すべき選択肢ですから、それを正解にするという感覚を持てませんでした。時間がかかってしまったのは、それが原因ですね。具体例を正解にしてしまう悪問は、受験生は無視した方が良いです。これに慣れると、本番でミスすると思います。

そして24については、正解は③なのですが、2人目に書かれていそうな内容だったので、25に該当するのではないかという感覚がありました。24の正解の③は、「他の学生に対して、学習チャンスを与える」というものです。それは1人目の1段落に書かれています。つまり、留学生の存在は多様性を作り、グロール社会で生きる上で重要な経験を得ることができるというものです。選択肢③は、そこをもう少し上手く同義語を使って、別表現にして欲しかったですね。

問題に文句をつけるのは、あまり良くないことかもしれませんが、少し手抜きですかね。というよりも、大学入試センターの作成してきた過去の問題を分析できていない作成者の無知かもしれません。マークテストの黄金律は、位置確認と、キーワードの発見と、同義語を別表現として認識することです。そうやって、センター英語も30 年間、作成されてきています。時間だけ無駄に使ってしまう模試は、参考にならないかもです。

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