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SFCスピリッツの創造⑥門松貴さん

SFCスピリッツの創造第四回特別招聘教授の一人目は
内閣官房長官秘書官の
門松貴さん

SFCスピリッツの創造の先生たちの中で一番堅い仕事をしている門松さんは
「つくる」ために「こわす」ということ
をテーマに
「こわす」ことが目的ではなく
新しいものを「つくる」ためのプロセスとして
今までやってきたことを話してくださいました。

まずは内閣官房長官のとある一日(緊急事態宣言下ではない)の紹介からスタート
兎にも角にも超真面目で超ストイックな菅官房長官は
朝5時起床、
朝刊やニュースをチェックし
腹筋を100回しているらしい
(御歳71歳とは思えないパワフルさに脱帽)
その後6:30くらいに秘書官がお迎えに行き
だいたい40分〜1時間くらい散歩して
ホテルで朝食をとる
朝食をとっている間にも多方面の方々と意見交換し
菅官房長官にとって情報収集・勉強の場として非常に重視しているそう

菅官房長官はお酒が飲めないので夜もしっかり勉強モードに入る
長官は甘いものが大好き
と力説しているのが面白く、萌えました笑
(昨年テレ東のアド街で菅官房長官の好物のパンケーキが紹介されると
その前の1年で300食しか売れてなかったのが
放映後2ヶ月足らずで2000食爆売れし
妙なところで経済効果を発揮しておられます。
には大爆笑)

毎日9時くらいに総理大臣官邸に入って
その後はスケジュールが密の状態で進む
ちなみに菅官房長官は昼飯をそばなら5分で食べ終えるほどの早食いらしい
夜も欠かさず腹筋を100回し
就寝は24時と
菅官房長官の体力的にも精神的にもパワフルさがとてもよくわかりました。

続いて具体的に何を壊してきたかの話に。

「あなたは文系ですか?理系ですか?」と聞かれると一番困ってしまう
というのも
遡ること小学生から算数と社会は得意で国語と理科が苦手、
高校では理系に進むも化学が全くできなくて文転、
大学は唯一受かった(一応?理系よりの)環境情報学部に進学、
技官(公務員の世界の理系)として唯一受かった通産省に入るも
留学先の学位が総合政策
からの今の仕事は秘書官で文系的仕事
いよいよバックボーンが何かわからない
その結果
憲政史上初の技官で総理大臣官邸の秘書官に。

珍しく受かったSFCと通産省のこの二つがあってこそ
今の門松さんがあり
文系・理系の壁を壊しまくってきた人生となる。

この30年の時代変化と文系理系の壁が壊れることの関係のまとめに入る。

90年代から日本で生産年齢人口が減り
80年代の枠組みを超えて
少ない人数で効率的に難しい問題に挑まなくてはならなくなり
例えば経産省では2001年から基本的に事務官と技官の枠をなくしたこと。
次に組織の壁を壊した事例として
90年代まで各省庁が個別に仕事していたが
IT戦略本部を内閣官房に作った時に
政権が荒療治して経産省と総務省のそれぞれの担当部局ナンバー2を入れ替えた
人事交流によって両省の話が通じやすくなり効率的になったこと。
最後に壊したもの3つめとして「古い規制やしがらみ」について、
具体的にやってきた政策、例えば自動車の燃費規制の「トップランナー規制」や
自動翻訳の話などしてくださいました。

行政や政治分野の言葉では「創造」のための「改革」が
「つくる」ために「こわす」ということ
そのために課題をしっかりと把握し、
チームで自分のできることや努力して成長すべきことを理解して
情報を収集し、論理的に解決策を探る。
そうすることで新たなものを生み出すために壊すべきものが見えてきて
結果が出てくる

SFC生活も前向きに、自主的に問題意識を持って論理的に学んでいけば
将来結果を出していけるようになるので
様々な経験をすると思うが頑張ってほしい

とメッセージを残してくださいました。





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