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SFCスピリッツの創造⑧江渡浩一郎さん

SFCスピリッツの創造第五回特別招聘教授の一人目は
国立研究開発法人産業技術研究所主任研究員 メディアアーティストの
江渡浩一郎さん

多くの人が同意しない未来を作る
をテーマに講演してくださいました。

まずは君たちは何を学ぶかについて。
SFC生は「未来からの留学生」であること
というのも
「未来」は時間が経てば「現在」になってしまうし
「現在」になったらそれは「当たり前」になるけど、
それがわからないときそれは「非常識」と言える
だから「非常識」かもしれないことを
「疑う」ことである

大学1年生のあなたにやってほしいこと
①自分なりのテーマを見つける
②仲間を見つける
③大学の外に活動の場を見つける
大学の外が大きいしそこで外と中をつなげることは大きな財産になる。

次にSFCで何をしてきたかについて。
まず、SFCのホームページを作った(world wide web)のがなんと江渡さん
しかも、先にSFCが作ってから慶應大学のホームページができて
それに4大学が追随してく形だったそう。

なぜ情報共有やワールドワイドウェブに興味があったのかというと
SFCに入る前、小学生からパソコンにはまりプログラミングを始め
それが中学でパソコン通信、
高校もパソコン通信やオンラインのコミュニケーションに興味が続いたそうだ

仲間を見つけるという点では
初代学部長の研究室に入り浸り自主相磯研を作る。
外部との交流として任天堂・電通ゲームセミナーに参加しゲーム制作したりSony SALAにも入っていた。
内部の活動でSFCでは藤幡研究室でメディアアートを学んでいた

最後にこれまで何を作ってきたかについて。
現在は産総研で共創的な場・創造的な場を支える仕組みを研究している

共創プラットフォームがなぜ場作りとして難しいのか、
なぜウィキペディアは成功してそれ以外の共創プラットフォームは廃れたのか
について江渡さんは
パターンランゲージが素晴らしかったからと考えたそう。
(パターンランゲージが何か気になったら井庭先生の授業を!)

江渡さん自身が関わって一番成功したヒットした例は
ニコニコ学会β
ニコニコ動画を使った学会で
一般市民(野生の研究者)と(プロの)研究者とつなげる場を作った。

ニコニコ学会βの活動をもとに
ユーザーとの共創を意図するイノベーション創出手法として
共創型イノベーションとまとめ
従来の産学連携はネットを生かしてないので
ドワンゴとつながったことでネットを活用できるようになったこと
つまり他人の褌を借りたこと、そして
企業(=ドワンゴ)が場を提供し研究者が主体的に活動するようなオープンイノベーションを行なったこと、
見た目と名前が重要である
とまとめた。

「共創」と「協業」の違いについても
「協業」は利益を見据えてその利益をどう分けるかに主眼が置かれるが
「共創」はとにかくやってみたいという何か核となる目的(=共通善)に
様々な人が集まって、各々が各々で考えておもいおもいに動いた結果、
お互いがうまく噛み合って大きな成果につながったという感じ。
「共創」の仕事の鍵は「共通善」を設定する、見つけるところにある。

と語ってくださいました。


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