村上春樹「遠い太鼓」を読んで。ある日当然、僕はどうしても長い旅に出たくなったのだ。

こんにちは。尚哉です。

今、見たけど整理できてない映画が3本、本が2冊あって頭がパンクしそう。一度、アウトプットを始めたらやらな気がすまなくなるんですね。

まず、東南アジアに持っていって、こつこつ読んでいた「遠い太鼓」を昨日、やっと読み終えたんです。

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村上春樹と聞いて、読書をあまりしない僕は「ノーベル賞の人」というイメージしかなく、小難しいんじゃないかと思っていました。

読もうと思ったきっかけが、写真家のhamadaさんをずっとSNSで拝見してて、新しい写真集のタイトルになったことでした。写真集欲しいなあ。

この本は旅行記ということで、一人旅のお供にしてたんです。

面白かった!!!旅行記といっても、村上春樹が3年間ヨーロッパ、主にイタリアとギリシャに行っていた時のことをまとめたもので、劇的なドラマがあるわけじゃないんですけど、ずっと楽しませてもらいました。一気読みはできないんです。560ページくらいあるしね。

でも、ちょこちょこ読むのに最適で、読むたびにむくむくと旅欲というものが湧き上がってきました。

「ある日当然、僕はどうしても長い旅に出たくなったのだ。」

理由なんてなんでもいいんです。太鼓の音が遠くから聴こえてきたから、そんなもんだ。

僕も長い旅に出たいなあ。

今度から住むことを意識したような旅をしたくなりました。ここで住んだらどうだろう。人のこと、土地の見どころ、自分とのフィーリング。

内容量が多すぎて、細かな情報は覚えられてないけど。おすすめの情報を覚えても、旅って行くところは一緒でも人それぞれ違ってくるから、意味ないんじゃないかな。

こういう旅がしたい、そう思わせてくれる良薬のような本なんだと思います。

あと、小説家という人の生き方というのは面白いなと思いました。有名な作家さんでも浮き沈みがあって、それは土地のせいなのか、テレビで流れたニュースのせいなのか。語彙力が半端なくて、こんな表現をするんだ、と驚いた箇所がたくさんあったけど、やっぱり同じ人間なんだと思いましたね。

それでも村上春樹という人は、何に対しても博識だし凄い。。。ギリシャの歴史について説明できる人なんてどれくらいいら?そもそも興味がたくさんの方向に向いているんだろうな。こういう旅をしたい、だけじゃなく、こういう人間になりたいとも思えましたね。

さあ、人生の中でどれくらいの場所のことを知れるんだろう。

それを考えるとわくわくしますね。わくわくの源泉はここにもあった。

以上!



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