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「名作」に億劫になった

最近、いわゆる「名作」と呼ばれるものを自分が見たり読んだりする必要ってあるのかなと思うようになってしまった。
今ちょっとなんとなく元気ないからこんなことをぼんやり考えてしまうんだろうな。

高一のとき、名作映画の「LEON」を見た。感想は、「そんなに面白くないな。」だった。自分には恋だとか愛だとかが理解できてなかったのかもしれない。理由はなんでかわからないけどとにかく自分にはハマれなかった。

思えばそれ以外にも昔からどこかズレていた。中学生の時に友達と流行りの映画を映画館で見た。よくわからなかった。話もわかりやすくて、伝えたいメッセージだとかもちゃんと感じ取れたはずなのに、感想は「へぇ。」くらいだった。
中学3年生の時、デヴィッド・ボウイの1stアルバムをずっと聴いていた。デヴィッド・ボウイの1stアルバムは、ボウイはほぼ全てのアルバムが評論家たちに褒められているのに唯一貶されているような作品だった。それでも私はそんなデヴィッド・ボウイのファーストが大好きだった。

ずっと世間の評判や評価と自分の評価を比べることなく生きていた。自分の感性の赴くままに美しいものは愛でていたいと思っていた。そんな意固地なままに大きくなってしまったな。
世間の流行りに着いていけないまま、偏屈に孤独に死んでいくのだろうかと思ったら悲しくなった。私って、平凡で才能なんかないのに、世間からズレてしまってる。世間と感動だとか興奮を共有することってないのかもしれない。一番辛い。周りに流されてなんとなく生きれない癖に、自分の人生に満足することはきっとない気がする。
「名作」のせいでそんな自分を確認するのが怖い。

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