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シリアルキラー展の感想

シリアルキラー展に行った(2024.5.19)


黒髪ボブサブカル眼鏡女オタクさんがシリアルキラー展に参りますよWと意気揚々、眼鏡かけてシリアルキラー展に行った。なのに、想像よりも重たい気持ちになって帰ってきてしまった。

元々ワタシほ凶悪犯罪へ対してフォークデビル化(犯罪者を寓話上の悪魔のように非難するだけで犯罪に至る経緯や背景に目を向けないこと)を起こして問題を見落とすのは犯罪の再生産を繰り返すことになるから犯罪の背景に目を向けるのは大切だと常々考えていた。だからサブカル女オタクのビンゴ埋めるぞ(笑)の気持ちもあったけれど、正直シリアルキラーの生い立ちなどに向き合ってみたく足を運んだ部分もあった。

イラストや手紙が展示されていたわけで、シリアルキラーの生活とかが垣間見えてくることで、シリアルキラーたちも生活がある同じ人間であり、かつ自分も持つ人格とか生活の延長、存外身近な所にこの人達はいるなと思った。

そもそも私がフォークデビルを嫌う理由に、私は自分の行動には責任を持ちたいし、自分もいつしかそうなる可能性があると思って人の不貞などを非難することがあまり無い。先に自分も持つ人格の延長にシリアルキラーがいると言ったが、ワタシは統合失調症持ちだし、父親がアルコール中毒、両親から虐待を受けていたし、母親からは男の子のようになれと育てられていた。わりかしシリアルキラー役満である。シリアルキラー役満の身としては自分もシリアルキラーと変わらない属性を持ってるのが本当に嫌になった。ワタシは基本的に自罰的で自責の念が強い方で、きっとシリアルキラーが抱えるような衝動が基本的には自分に向いているのでああなっていないだけだったらどうしようかと思った。あと、つい最近リストカットとかオーバードーズをするのは最初はハードルが高いけれど、一度やってしまうと手癖でやるようになってしまうよな〜と考えていたばかりで、シリアルキラーもそういう感じで手癖で、ワタシのするリストカットの高揚感欲しさのように、たくさん人を殺すようになってしまったのかなあ、と、少し気持ちがわかった気にもなってしまったのも本当に嫌だった。

それと、パンフレットの一番初めに書いてあったコレクターのH.Nさんのコメントもかなり印象深い。アタシがどれだけ「凶悪犯罪を繰り返さないために凶悪犯罪者の心理を知りたくてこの展示に行った」と言ったところで、あたしがこの展示にお金を払ったのは被害者のいるシリアルキラーの所有物に価値をつけてお金を払うビジネスの渦中にいるというただそれだけなのもグロテスクだと思った。

それと、単純に何件もの凶悪犯罪者の生い立ちだとか、殺害過程みたいなの読むのがキツかった。ワタクシは所詮ただの異端ぶりたいサブカル女オタクさんなので、そんなにも狂気を受け止めれるキャパがない。

でも、ゲイシーの描いたピエロを見た時は、純粋に「うわー、、本物だー、、、」という気持ちになった。。。


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