「本野式筋膜連鎖 奥伝=奥義セミナー」概要

 みなさんこんにちは。

 すっかり空も夏めいてきて、梅雨も明けたのではなかろうかと思ってしまう今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 さて今回は、今後開催される「本野式筋膜連鎖奥伝=奥義セミナー」にご参加くださる皆様のために、「奥伝=奥義セミナー」とは一体どんな内容なのか、という疑問を払拭し、更なるご興味を事前にお持ち頂くために、わずかばかりではありますがその概要について記させて頂きたいと思いペンを取らせて頂きました。

其の零 序章

 初めは、奥義セミナーの「序章」として「本野式ベーシック講座」内の第二部にて毎回講義させて頂いております「筋膜連鎖 基礎講座」の復習となっております。

 先ず、私が提唱させて頂いております「筋膜連鎖」と、一般的に用いられます「運動連鎖」による動作に違いについて、「胸」や「背中」など、いくつかのトレーニング種目を引用して解説をさせて頂きます。

 次に、「本野式筋膜連鎖」のタイプが4つに分類される根拠についての説明なのですが

 「本野式筋膜連鎖トレーニングXY IIZ」は元々360万年前に人類が発生(ネアンデルタール人からホモサピエンスへの進化)し、その後4回の生活圏及び行動文化の変態を経ることにより、個人の形態や身体の使い方にも4種類のバリエーションが発生、そして現存するという仮説に基づいて作られた機能解剖的理論であります。

 そしてそれぞれの進化過程に於ける人類と私の筋膜連鎖特徴を合致させますと、

第一期人類=本野式筋膜連鎖タイプY

第二期人類=本野式筋膜連鎖タイプX

第三期人類=本野式筋膜連鎖タイプZ

第四期人類=本野式筋膜連鎖タイプII

 ということが言えるのです。

 ということは、そのぞれの期に於ける人類(現代では本野式筋膜連鎖タイプ)によって、それぞれの行動様式=トレーニング様式に於いて「タイプごとによる個人差」が発生するであろうと考え、私は本野式筋膜連鎖トレーニングXYIIZをこの世に上梓させて頂きました。しかし、その動きや特長など一つ一つが大変細かく、しっかりと習得して頂くためにはどうしても私自身によるマンツーマン・トレーニングセッションが必要とされ、短い期間の内に多くの方に行き渡らせることが不可能となってしまいます。

 そこで、思い切って「それぞれの動作基準を作る4つの奥義」を一般に公開することにより、皆様各々がご自身の身体特徴とタイプ別に於ける奥義を基に満足のいくタイプ別筋膜連鎖トレーニングを行なって頂くことが出来るのではないかと考え、このセミナーではそのポイントについてしっかりと解説させて頂きます。

 例えば、タイプ別に於ける「グリッピング仕様(サムレス、サムアラウンド、サムアップ&サムオンなど)」や「手首の使い方(背屈・底屈・尺屈・橈屈)」、「筋力発揮がしやすい姿勢(立位 OR 座位)」、「筋力発揮ベースが遠位からか近位からなのか」、「ベンチプレスは押し上げなのか、押し下げなのか」、「ダンベルプレスをするときは手首は回内させるのか、回外させるのか」など、身体の基本的な使い方について多くのポイントを挙げながら紹介させて頂きます。

 序章の一番の聴きどころは、自分で言うのも何ですが、やはりアナトミートレインを基にした、タイプ別に於けるそれぞれに必要な「身体ベースを造る各自4種類の筋膜連鎖」ではないでしょうか。

 これは、

①地面に立つために必要な筋膜連鎖 

②基本動作に必要とされる筋膜連鎖

③上下の連動を可能とする筋膜連鎖

④上半身の動きを司る筋膜連鎖の4つから構成されているのですが、

 例えば「本野式筋膜連鎖タイプY」であれば、

①=ディープフロントライン

②=スーパーフィシャルフロントライン

③=ファンクショナルライン

④=ディープフロントアームラインとなり、

 その成り立ちや実トレーニングへの活用方法について、私の稚拙なイラスト付きで解説をさせて頂きます。

 この「動作に必要な4つの筋膜連鎖」を全て組み合わせて考えることにより、「各タイプ」に於ける「腕の振り上げ&振り下げ方向」を判明することができるので、トレーニング動作に於ける各タイプごとの注意点を知ることが可能となるのです。

 例えば「本野式筋膜連鎖タイプY」の試技者がバーベルカールを行う際には、肘を体側部から前に出さない様にして「ドラッグカール」気味に実施をすると、効果的に「上腕二頭筋短頭」を鍛えることができ、更には肘や手首の怪我を回避することもできると言う事実を知ることができます。

 これって、とっても素晴らしいことですよね(笑)

其の壱 第一章 「本野式 帯=バンドの理論」

 ここではイラストを用いて、各タイプに於ける「動点と軸点」について解説をさせて頂き、タイプそれぞれの「動かしやすい身体部位」と「動かしにくい身体部位」を明確化し、怪我を防ぎながら効率が良く効果的となるトレーニングフォームについて紹介をさせて頂きます。

 例えば「タイプX」の場合、「大胸筋、僧帽筋、大円筋、棘下筋、三角筋、臀筋群、カーフ、前腕」などは「軸点」となるため動かし難く、

 「頸部、広背筋、上腕三頭筋、上腕二頭筋、上腕筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、土踏まず」などHは「動点」となるために非常に良く動きます。

 そしてここからセミナー参加者全員で一緒に「では、タイプXのトレーニーがどのようにして『動かしにくい大胸筋や僧帽筋』などを鍛えれば良いのか」などについて考え、そして全タイプに渡り考えていきます。

 更にこのコーナーでは、「マシンやフリーウエイトを扱う上での軌道」や「ダンベルサイドレイズ、アップライトロウ、バーベルカール」などに於ける「ウエイト挙上範囲」についても、たくさんの実例を用いてしっかりと全タイプ別に解説をさせて頂きます。

 本野式筋膜連鎖トレーニングが何故、多くの方々のSNS上にて「トレーニング中に怪我をしなくなった」と評して頂けるのかについて、その秘密がきっと解るのではないかと思います。

其の弐 第二章 「本野式 重心移動の理論」

 ここでは、「本野式筋膜連鎖の肝」と言っても過言ではない「タイプ別重心移動」とその効果的な活用方法についてしっかりと解説をさせて頂きます。

 そして最近、偶然にも発見することができ、本野式筋膜連鎖最強の武器となった「軸の糸」についても、この章にてタイプ毎にしっかりと紹介をさせて頂きます。

 「重心移動の理論」や「軸の糸」が何故大切なのかと言いますと、人はどんな動作であってもそれを遂行するためには必ず「タメ」と「アクション」が必要になりますが、タイプ別によってこの「タメ&アクション」の「方法」や「ベクトル」が違ってくること。

 更には、同じ個人であっても「帯=バンドの理論」上の「軸点」を動かそうとするのか「動点」をトレーニングするのかによってその方法論が変わること。

 そして「軸の糸」も同様に「タイプ別」で「糸の起始や停止」に違いがあり、やはり同じ個人であっても「軸点」と「動点」のトレーニングによって、その「起始」が変わってくることなどについて奥深くまで説明をさせて頂きます。

 例えば「タイプY」の方がバーベルカールをする場合、「軸の糸」は第六頸椎から両足の踵(内くるぶしの下あたり)へ向かって二等辺三角形を描くようにつながり、前後の重心移動は「後ろに大きく前に小さく」となるのですが、その理由や他トレーニングの時はどうなるのかなどについて、実演を行いながら参加者全員で検証をして行きます。そしてもちろん他の筋膜連鎖タイプについても同様に、多くのエクササイズ例を用いながら、様々な角度から見つめていきます。

其の参 第三章 「本野式 軸点固定の理論」

 この章では、タイプ別でそれぞれの「軸点」をどこかに固定することにより、トレーニング動作が安定し各段に行い易くなるという事実について紹介し、皆様のトレーニング効果を最大限に高めて頂こうと言う内容となっております。

 例えば、これも本野式筋膜連鎖タイプYを実例として紹介させて頂きますが、タイプYの試技者が軽重量のダンベルサイドレイズや同フロントレイズを行う場合などは「恥骨」周辺を、斜めに立てたアジャストベンチに当てて行うことで安定した動作を遂行することができる様になります。

 この章では、その理由と他エクササイズへの応用、そしてもちろん、全タイプに於ける「固定すべき軸点」について紹介をさせて頂きます。

其の四 第四章 「本野式筋膜連鎖最終奥義 人為的軸点変位による使用筋群変換の理論」

 これは、非常に理解が難しいテクニックとなってしまうのですが、例えば「ラットプルダウン」を行う際に、腰に巻いているウエイとベルトを人為的に「前に引くか」「後ろに引くか」によって、そのラットプルダウンが「大円筋」のトレーニングとなるのか「広背筋」のトレーニングにすることが出来るのかを一瞬で変えることが出来るという、まるで魔法の様な凄業となっております。

 これを行うにあたっては、タクティカベルトや強度や硬度の高いゴムバンド、チューブなどを使用することが大変有効な手段となっているのですが、その実施方法や実際の活用法法などについても細かく解説をさえて頂いております。

終章 エピローグ 「4つの奥義を掛け合わせる」

 セミナーの最後は、上記4つの奥義を掛け合わせて、全タイプに於ける主要エクササイズ数十種類について、時間の許す限り皆様で実際に動きながら理解を深めて頂こうという時間となっております。

 もちろん動きながらの質疑応答も行いますし、タイプ別の食事バランスやイントラワークアウトドリンクなどについても解説させて頂きます。

 さて今回は、「本野式筋膜連鎖 奥伝=奥義セミナー」の楽しみ方について解説をさせて頂きましたが、いかがだったでしょうか。

 ご受講前の予習対策としてご活用頂けると幸いです。

 それでは皆様、奥伝=奥義セミナー会場にてお待ち致しておりますので、宜しくお願い致します。

 いつもありがとうございます。

                                本野卓士。
















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