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アイカツプラネットの発表、衝撃だったね……だけど……
アイカツ新シリーズが、まさかの実写メイン……
俺も含めて、今までのアイカツに慣れ親しんだアイカツおじさんにとってはかなりの衝撃だ。
(アイカツおじさんっていう響きも、なんか懐かしいな……)
古参のオタクが観たかったアイカツはアニメであって、実写ドラマではないからね。
というか、アイカツっていうシリーズから一歩引いた視点で見ても、女児向けの実写ドラマに期待を寄せるオタクなんてそうそういない。
それは、女児に大人気のガールズ×戦士シリーズがさっぱり話題になってないことからも明らかだ。
俺も見てないし、「女児に大人気の」というのも、完全に伝聞だ。
(何年も続いている以上、疑う余地はそんなにないが)
そして恐らく、アイカツプラネットはガールズ×戦士シリーズのパイを奪うためのコンテンツだ。
……初代アイカツが、プリティーリズムに対抗して作られたのと同じで。
そういう推測も含めて「だったら、アイカツじゃなくて完全新規の作品でやればいいじゃないか」という意見もある。
気持ちはわかる。
アイカツが、自分の好きだったアイカツじゃなくなっていくのは辛い。
……もう、アイカツには従来の路線を続けられる力は残っていない、という事実をまざまざと見せつけられているのもとても辛い。
それが余計に「完全新規でいいじゃないか」という気持ちに繋がってしまう。
それでも、アイカツの名前を受け継いだことには意味があるのだと思う。
それは「アイカツのスピリットを受け継いで~」みたいな精神論ではなく、
歴史のあるコンテンツを使うことに商業的な意義がある、という意味で。
まず単純に、アイカツオンパレードから継続してアイカツプラネットのファンになる子も少なからずいるだろう。
家族の誰か(主に姉)が以前のアイカツのファンで、それがアイカツプラネットへの入り口になるというパターンもあるかもしれない。
そして、子供向け作品で定番のオールスター展開も見込める。
オールスターは、オタクにとっては懐かしくて思い入れのあるキャラクターでも、メインターゲットである子供にとってそうとは限らない。
活躍したのは物心つく前か、下手すれば生まれる前というパターンも全く珍しいものではない。
それでもオールスターが定番になっているのは、
「かつて活躍したレジェンド」という要素自体が子供を惹き付けるからなのだろう。
この点はむしろ、オタクよりも子供の方が素直に受け入れられるかもしれない。
オタクは知らないレジェンドが出てくるとどうしても「予習してないな……」という引け目を感じてしまいがちだが、
子供にとっては「未知」が当たり前で、引け目を感じる必要などないからだ。
……私情になってしまうけど、アイカツプラネットで初めてアイカツに触れて、アイカツを好きになった女の子が、
いちごちゃん達のことも知って、好きになってくれたら、こんなに素晴らしいことはないと思う。
いちごちゃん達には、オタクの中の思い出で終わってほしくない。これからもできるだけ永く、今を生きる子供達の心の中に生き続けてほしい。
それに、シリーズを続ける意志があるというだけでも長い目で見れば朗報だ。
現在の女児の間では特撮作品が大人気で、アイカツもそれに乗っかっているが、この人気が未来永劫続くとは限らない。
(……アイカツの人気が続かなかったのと同じで)
今後再び女児向けアイドルアニメに流れが来たとき、バンダイナムコが頼りにするのはやはりアイカツというブランドに違いない。
アイカツプラネットがシリーズを繋いで、何年か後にでも新作アニメが作られて、
それからアニメのアイカツが再ブームを巻き起こしてくれたなら最高じゃないか。
……いや、最高なのはそれじゃない。
最高なのは、アイカツプラネットがオタクの先入観と失望を覆すような、面白い作品になってくれることだ。
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