外猫(野良猫・地域猫)問題のこと
こんにちは。沖縄の猫カフェで世話係として顔を出している、世話係の中の人です。
Twitterはお店のアカウントであり、あまり個人的は発言はよくないかなと思いここにしました。店のオーナーでもないですし、また店のオーナーと考えが違うところも少しあるかもしれませんので、顔を出している猫カフェとは無関係ということも話しておきますね。
野良猫に困っているならTNRしよう、と呟いたところ、たくさんの方から反響がありました。外猫について、たくさん困っている人が居るんだなと。糞尿の片付け、爪跡に困っている等、日々対応されている方はお疲れ様です。
「猫は完全室飼いにするべき」と、そこまでは同じ考えですが、そこからの考え方の違いがたくさんあり驚きました。その中で誤解があるところもありましたので、補足した上でお気持ち表明させていただきます。
まず私は野良猫に困っているならと言いました。地域猫に困っているならトイレを設置しようと言ったわけではありません。
地域猫が頻繁に庭に入ってきて糞尿をするならば、それは管理ができていないので、避妊去勢されているとはいえ地域猫と呼べるかは疑問です。活動している側に困っていることを伝え、対応をお願いしてください。場所を少しづつずらしたり変えるなどするかと。
それでもダメならその人個人の問題です。
地域猫活動やTNRについて、、ここが一番の誤解があります。これ、猫のためだけの活動だと思っている方が猫好きにも猫嫌いにもめちゃめちゃ多いですが、「人と猫のため」です。両方です。「住民の困りごとを減らす&今いる猫を生きられるようにする&これ以上猫が増えないようにして自然と減ることを狙う活動」です。なので活動する側は住民に受け入れられるように努力する必要がありますし、住民は困りごとが減って住環境がよくなるはずと認識してもらえればと思います。
で、そこの誤解がない場合。
いつ結果がでるか分からないTNRじゃなくて家で飼えばいいじゃん→
そうしたいのは山々ですが、大体の人はすでに飼えるキャパはありません。保護施設は病気や怪我の猫で埋まっていることが多いです。
TNRの代案(?)として、有志で室内に猫の居場所を作るというものもありますが、保護施設が常にいっぱいなのをみると、行政が動かない限り難しいのではと思っています。TNRは個人でも家の周囲でできますが、施設はなかなか…。愛護センターがせめて外にいる猫を引き取り1週間ではなく長期に渡って里親さがしをする、というものになればいいですね。それには総数が減ることが必要ですが。その頃には民間になっていたりして。
じゃあ駆除や殺処分の方が早いでしょ→
たしかにその通りです。ここは考え方によります。私の場合は、迷惑をかけるんだからしょうがないけど殺処分、自分は何も迷惑を掛けていないし悪いことはしていないのに一方的に手間が掛かるから殺処分、(危険、の場合は度合いによると思いますが)という考えが浸透すると、自分や大切な人が迷惑をかける存在や手間が掛かる存在になったとき、その考えが自分や大切な人に返ってくると思っています。
自分が大切な人が手足をなくした障害者になったとき。高齢者や認知症になったとき。迷惑だけかけるやつは死ねばいい、と。
自分はまだしも、大切な人がそうなることは嫌ですね。。
極論かもしれません。
でもそういう想いもあり、即殺そうというのには反対です。
それでもいい、人様に迷惑をかけるようになったら死にたいし、猫は駆除しろ。そういう方もいらっしゃるでしょう。そう思うのは個人の自由です。(そして自分で実行する、についても気分は悪いですが自由かなと思いましたが、動物愛護法により飼い主のいない愛護動物でも殺傷は犯罪になっていますね。捕獲し保健所や愛護センターへの持ち込みになるでしょうが、駆除目的の引き取りをしてくれるかは自治体によります)
なぜその駆除する自由が自由じゃなくなってきたのかは、身も蓋もないですが時代の流れなのかなあと。動物の飼い方が時代とともに変わるように、扱い方や処分についての考え方も時代とともに変わります。
昔は外飼いが当たり前で、今は室内飼いが推奨されている。考え方もアップデートしてみてはいかがでしょうか。
最後に。