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機械受注とは何?

いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
 
昨日の日経新聞の夕刊には『機械受注8月0.5%減、2カ月連続マイナス 金融落ち込み』との見出しがありました。

まずは、「機械受注」とは何?と言う事で、内閣府のホームページを覗いてみました。
―「機械受注統計調査」はどのような調査ですか?
「機械等製造業者が受注した設備用機械類について毎月の実績及び四半期ごとの見通しを調査し、設備投資状況の先行きを予測し、景気動向を早期に把握するための基礎資料を得ることを目的とした調査です。」とあります。

正式には、「機械受注統計調査」と言うようですが、目的としては<景気動向>を早期に把握するための調査という事が判ります。
ちなみに、「昭和60年時点でカバレッジが80%程度を把握し得るよう有意抽出によって選定された企業(280社ベース)が記入した調査票を集計して、それを基に作成しています。」とありますので、機械製造業のかなりの部分をカバーしていることが判ります。
また、民間需要のうち、船舶の受注と電力業からの受注を除いたものとなっており、その理由は、船舶や電力業からの受注は景気局面との対応性が薄く、不規則かつ多額であり、完成までの期間が長いものも多いため除いているとの事です。

この「機械受注統計調査」は、各企業が製造業者に対し設備投資のための機械を発注した段階で計算されるため6-9ヵ月先の設備投資の動向を示すとされています。
なお、記事の「8月0.5%減」とは、前月比でのマイナスを指しています。よって2カ月連続マイナスとは、7月と8月の機械受注が連続して減少しており、特に、「金融業・保険業を中心に非製造業からの発注が3.8%減少」したことがマイナスに寄与している様です。
なお、市場予測の中央値は0.3%増であり、マイナスは予想外の結果でしたが、その原因が金融の落ち込みと言う事です。
最後に、内閣府は全体の基調判断を10カ月連続で「足踏みがみられる」としています。
「機械受注」だけをみれば、景気は足踏み状態が続いていると言う事になります。
 
本日の1曲は、ローズマリー・バトラー(Rosemary Butler)の「汚れた英雄(Riding High)」です。
この曲は、1982年公開の角川映画『汚れた英雄』のオープニングとして使用されています。

本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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