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最善な最適

金融庁が2017年3月30日に公表し、2021年1月15日に改訂した「顧客本位の業務運営に関する原則」は、金融事業者に向けた、顧客に対する商品・サービスの提供、情報提供を行うにあたってのベストプラクティスを目指す上で有用と考えられる原則を定めたものとなっています。

この原則は、①顧客本位の業務運営に関する方針の策定・公表等、②顧客の最善の利益の追求、③利益相反の適切な管理、④手数料等の明確化、⑤重要な情報の分かりやすい提供、⑥顧客にふさわしいサービスの提供、⑦従業員に対する適切な動機づけの枠組み等の7つの原則で構成されています。

また、原則②から⑦に示されている内容毎に<実施する場合にはその対応方針を>、<実施しない場合にはその理由や代替策を>を分かりやすい表現で盛り込むとともに、これに対応した形で取組状況を明確に示すことを求めています。
 
銀行、証券会社、生命保険会社などの顧客と接する金融事業者だけでなく、投資信託などを運用する運用会社なども各社独自の顧客本位業務運営についての公表を行っています。
 
さて、この原則②には「顧客の最善の利益の追求」と記載されています。

金融事業者が求められているのは<最善>の利益追求となっています。
<最善>とは?
辞書などには、<執る行為につき可能性のある中で最もよいこと>とされています。
他にも<いちばん適切なこと>ともされています。

似た様な言葉で、<最適>もありますが、最善の意味の中に<いちばん適切なこと>がありますので、それはイコール<最適>だと考えられます。

<最善>の使い方として「最善を尽くす」とありますので、<出来る限りの中での最も良い事を選択>することが、<最善>と言う事になります。
 
その意味では、金融事業者は、最善を尽くして顧客の利益の追求にあたらなければならないと言う事ですね。
 
ワタシは運用会社で仕事をしていますので、最善を尽くして運用を行うことが原則②に応えることかなぁと思っています。
 
 
本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。
 

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