見出し画像

運用会社のケイレツ

いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
 
投資信託などの運用をする会社について、よく耳にするのが、「独立系」という言葉です。
独立と言うくらいですので、独立していない運用会社もあるとのか?とも思いますが、ここで言うのは資本関係での独立ということ、すなわち「系列」という事だと思います。

一般社団法人 投資信託協会には、投資信託運用会社として109社が加入しています(12/20現在)。
11月末の運用会社別純資産総額ランキングでは、以下のランキングとなります。

投信協会HPから

まず、野村アセット、大和アセット、日興アセットは、それぞれ野村證券、大和証券、日興証券がそもそも設立に関わっていたと思います。
いわゆる「証券系」という事かと思います。

三菱UFJアセットは、現在は三菱UFJ信託銀行が100%の株主となっていますが、その前身の一つが三菱国際UFJ投信となります。
国際と言うのは、国際証券が設立に関わっていたことの名残となります。
余談ですが、国際証券は、元は野村證券系列の証券会社でしたが、三菱系列の証券会社と合併などにより野村證券の系列を離れ、いまは三菱UFJモルガン・スタンレー証券となります。

アセットマネジメントOneは、みずほフィナンシャルグループが70%、第一生命ホールディングスが30%の出資となります。

三井住友DSアセットは、三井住友フィナンシャルグループが50%、大和証券グループ本社が23.5%、三井住友海上火災保険15%、住友生命保険10%となっています。

三井住友トラストアセットの株主は、三井住友信託銀行である三井住友トラスト・ホールディングスが100%保有しています。

このあたりの4社は、いわゆる「銀行系」と言えるでしょうね。

ブラックロック、フィデリティ投信、ゴールドマン、ピクテなどは、「外資系」と言えるかもしれません。

これらと画しているのが「独立系」となるかと思います。

スパークス・アセット・マネジメント(前身を含む)は、阿部修平氏が1989年7月に創業しています。
阿部氏の顧客には、著名な投資家ジョージソロス氏もいたとWikipediaには記載がありました。
現在のスパークス・グループが、最初の「独立系」運用会社のひとつではないかと思います。

「独立系」の運用会社には、自ら運用する投資信託を直接、顧客に販売する会社が幾つかあります。
その中では、さわかみ投信が最初ではないかと思います。
さわかみ投信は、1996年7月に設立され、主に日本の株式・債券を投資対象として運用されています。

また、ファンが多いところでは「ひふみ投信」などを運用するレオス・キャピタルワークスがあります。
こちらは、ゴールドマン・サックスなどでカリスマ・ファンドマネージャーと言われた藤野英人氏が2003年4月に設立されています。

他にも、最近、社長退任で揺れた「セゾン投信」や、渋沢栄一の玄孫にあたる澁澤健氏が設立に関わっている「コモンズ投信」などもあります。
さらに、鎌倉に事務所を構える鎌田恭幸氏の「鎌倉投信」などもあります。

ちなみに、運用会社別純資産総額の14位と15位に、SBIと楽天が並んでいますが、新興企業による運用会社もあります。

また、「銀行系」でも、メガバンクや大手銀行系ではない、地方銀行の系列として、千葉銀行の子会社の「ちばぎんアセットマネジメント」、横浜銀行が34%出資の「スカイオーシャン・アセットマネジメント」、岡山県が地盤の中国銀行の系列となる「中銀アセットマネジメント」などがあります。 

他にも、信金中央金庫が出資する「しんきんアセットマネジメント」や、農林中央金庫が出資する「農林中金全共連アセットマネジメント」もあります。

各社、それぞれの運用理念と運用手法により、「顧客本位の業務運営原則」による投資者の最大の利益に適う運用をされていると信じております。お暇なときに、各社のホームページを覗いてみて頂ければと思います。

 本日の1曲は、RIP SLYMEの「楽園ベイベー」です。

本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?