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大人じゃん

いま、あなたの心の中には、どの様な音楽が流れていますか。
 
先日の地下鉄での出来事です。

時間的に帰宅ラッシュと言う事もあり、座席はすべて埋まり、吊革も8割程度、ドア付近も前後左右、肩が触れる様な状況でした。

まぁ、混雑する車内のドア付近には必ず門番がいらっしゃいます。
この方たちは、ドアが開いてもドア横の手すりにへばりつく様にして下車する方々を見送るのがお仕事です。
一旦、車外に出て頂くと有難いのですが、門番と言う仕事を忠実にされている様です。

さて、その日はドア前の真ん中にも門番さんがいらっしゃいました。
この方、流行りの黒いダウンをお召しになり、黒いリュックを前に抱えて、大きなヘッドホンを耳に当てていらっしゃいます。
後ろ姿からの想像では、10代から20代前半程度にお見受けできます。
 
地下鉄は、路線内で最後の大きな乗換駅に到着しました。
ドアが開いても、3人の門番は動きません。やむを得ず、降車する乗客は、門番同士のあいだの隙間から窮屈そうに降りて行きます。
そのうちに、優先エリアから電動車椅子を使っている女性がドアに近づきますが、真ん中の門番さん、動きません。声を掛けても、動きません。

漸く気が付き、ホームに降りるのかと思いましたが、態勢を変え、車椅子がギリギリ通れるスペースを空けるだけでした。
その後は、車両に乗り込む乗客も同じように門番同士のあいだのスペースから乗り込み、ベビーカーもそのスペースから乗り込みました。
 
そこから3駅で終点となり、ドアが開くと真っ先に真ん中の門番さんは、目の前にあるエレベーターの上昇ボタンを押しています。
それに続く2人の門番さん。最後にベビーカーがエレベーターに並ぶときには、5人ほどの列が出来ていました。

ワタシが通りすがりに、真ん中の門番さんと視線が合いました。
これがどう見ても、10代とか、そんなもんじゃなく、下手すりゃ50代と思えるほどのオッサンでした。
「大人じゃん!」と思わず、心の中で叫んでしまいました笑
 
本日の1曲は、Vaundyの「怪獣の花唄」です。

本日は、ここまで。お付き合いいただき、有難うございました。

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