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カープのチケット販売方法について考えてみた

スポーツ紙の報道で

次のような記事を見かけました。

【広島】競争率20倍 マツダでチケット当選者発表「宝くじみたいなもん」

スポーツ報知の記事によれば、

・2019年2月25日にカープ球団がマツダスタジアム窓口で観戦チケットを購入するための「抽選券」を配布したところ、推定5万人が球場に詰めかけ大きな混乱が生じたこと。

・結局、4万人に抽選権を配布したものの、当選者は2,100名のみで、競争率が約20倍となったこと。

などが報じられています。

私は今回、マツダスタジアムに並んでいませんが、4年前の今の時期に「整理券」を求めてマツダスタジアムに配布日の前日から徹夜で並んだ事があります。

ですから、今回「抽選券」を求めてマツダスタジアムに並び、抽選にもれたカープファンの気持ちが良く理解できます。

疑問に思うこと

今回の抽選券配布はカープ球団にとって初めての試みであり、いろいろ想定外のことはあったとは思いますが、それでも疑問に思う事が2つあります。

・1試合当たりの購入枚数に制限が無い。
・抽選の当選者が2100名のみであること。

以上の2点について、何故そのような発売方法にしたのか、理解できません。

この方法だと、カーブファンクラブの先行発売及びプレイガイド、コンビニエンスストアでの発売を除けば、抽選に当選した2,100人以外の人は、当選した人からチケットを買う他、チケットを入手する方法は無いということになるのではないでしょうか?(私の理解が間違っているのかも知れませんが)

3月1日、2日に広島市内のコンビニエンスストアに行列ができ、また、プレイガイドの発券システムにアクセスできない状況が発生することが目に見えています。(カープファンのストレスがMAXに達することも)

マツダスタジアムには1試合平均3万人以上が入場し、かつ年間70試合以上開催されるにもかかわらず、球団窓口でチケットを購入する権利があるのは2100人だけというのはあまりに少なすぎるのではないでしょうか。

私の理解が間違っていたら申し訳なく思いますが、そのように感じました。

販売方法(抽選方法)を考えてみた

ここ数年、カープを観戦したい人が多数存在する一方で、販売されるチケットの枚数は限られている以上、全ての人にチケットが行きわたることは無いと思います。

とは言え、もう少し公平性のある方法でチケットを販売する必要があると考え、以下のような販売方法(抽選方法)を考えてみました。

1.当選した抽選券(以下、「当選券」という)で購入可能な試合数を5試合までに制限するのではなく、「試合数に制限は無いが、当選券1枚あたり最大10枚までチケットを購入可能」とする。
例えば、「当選券」1枚で、1試合を団体観戦用に10枚買う、あるいは5試合を2枚づつ、10試合を1枚づつ購入し、観戦する事も可能です。

この方法であれば、広く浅く、多くのファンが納得行く形でチケットが行き渡ると思います。

団体で観戦したい、というニーズはあるでしょうが、団体での希望者には「当選券」を複数枚使用して貰います。(カープを観戦したいのは個人も団体も同じ)

2.仮に、年間指定席やファンクラブ先行発売を除いた販売チケット枚数が合計100万枚だとすれば、単純計算で最低10万枚の「当選券」を発行する。

マツダスタジアムの年間入場者数は約220万人(2018年実績)ですが、年間指定席やファンクラブ先行発売があるため、一般販売されるチケットの数はそれほど多くありません。

ここでは、一般販売するチケットを100万枚と仮定して考えていますが、当選券1枚で購入できるチケット枚数が10枚だとすれば、10万枚の「当選券」が発行できます。

3.「抽選券」を1箇所で配布するのではなく、地元のテレビ局や新聞社、広告スポンサーの協力を得て30万枚程度配布する。

今回の混乱の原因は、「抽選券」を一度に一か所で配布したことにあります。あくまで「抽選券」ですから、球場での配布に加えて、地元企業の協力を得て、大量の抽選券を配布する仕組みとしてはいかがでしょうか。

勿論、複数枚の抽選券を入手する人は出てくるでしょうが、それは本人の努力次第でしょうし、広告スポンサーにとっても抽選券を有効に活用する(例えば商品購入のおまけに使う)などできます。広島経済にとってもプラスになると考えられます。

4.「当選券」に有効期限を設定し、抽選券の配布時期を変える。

一方で、抽選券30万枚を一度に発行、配布するのは球団にとっても大変なので、例えばシーズン中3回程度に分けて配布し、「当選券」には有効期限を設けます。

なお、「当選券の転売」という事態も想定されますが、「抽選券」の配布場所をテレビ局や新聞社、スポンサー企業などに分散させる事で、カーブファンに抽選券が行き渡る可能性は高まると考えられます。

5.当選券を持っている人は、マツダスタジアムの窓口及びプレイガイド・コンビニエンスストア発券機などで、有効期限かつ使用期限内にチケットを発券する。

「当選券」の有効期限の他に、使用期限を設定。使用期限は試合日より2週間前までとし、有効期限内に発券されなかった試合のチケットは前売り及び当日販売とする。(つまり、行きたい試合の2週間前までに当選の権利を行使する必要があり、試合の2週間前を過ぎると誰でも購入できるようになる)

と、こんな感じです。

カープ球団にとっては

カープ球団としては、シーズン中のチケット一括販売を変える必要があり、かつ、抽選や発券のためのシステム整備(特にプレイガイドとの調整)などに費用がかかりますが、「抽選券」を新聞社、テレビ局や広告スポンサーに配布することで、手間の分散を図り、かつ広告スポンサーに対するプラスアルファのサービス提供が可能となります。

極論すれば、「抽選券」をスポンサー企業向けに有料発売するということすら可能になるかも知れません。

なお、「当選券」を手にした人全員が権利を行使するとは限らず、また、全員がチケットを10枚買う訳ではない為、「当選券」は10万枚以上発行する事ができることになります。併せて「抽選券」発行枚数を増やせる可能性があります。

一方で、球団は、チケットの実際の販売状況を見ながら追加で当選番号を公表(発券システムに反映)するなど、柔軟な対応が必要となります。(前売りや当日券となった結果、売れ残るリスクも発生しますが、それは常に起こり得る話だと考えます。

最後に

上に書いた案は、記事を読んで短時間で考えた案であり、更に考慮すべきことがあると思います。

プレイガイドとの調整など、課題も多いとは思いますが、仮に実現することができれば、今の状況よりはかなりマシになると思います。

加えて、この方法であれば、カープファンは「抽選券」を持っているだけでワクワクできるのではないでしょうか。

今や、カーブはカープを愛する人すべてにとっての「公共の財産」です。

一人でも多くのカープファンがマツダスタジアムで熱く応援できる環境が整うよう、切に願っております。



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