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イトーヨーカドー福山店閉店

2019年2月11日の午後8時

遂に、イトーヨーカドー福山店が閉店しました。

イトーヨーカドー福山店は、中国四国地方で唯一のヨーカドー店舗であったため、今後は兵庫県イトーヨーカドー 加古川店が一番西にあるイトーヨーカドーの店舗ということになりました。

今後、ヨーカドー福山店の店舗は一旦閉鎖され、改修工事ののちに、イズミゆめタウンが入居することが決まっています。

非常に寂しい限りではありますが、冷静に考えてみると、イトーヨーカドー福山店の閉店は時間の問題であったのではないか、と思われます。

セブン&アイ・ホールディングスの戦略

今更説明するまでもありませんが、「イトーヨーカドー」を経営する(株)イトーヨーカ堂は(株)セブン-イレブン・ジャパンと同じく、セブン&アイ・ホールディングスの傘下にあります。(セブン&アイ・ホールディングスは持ち株会社)

調べてみると、イトーヨーカドーは南関東(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に集中的に出店されており、その1都3県だけで100店舗以上展開されている一方で、関西地方では大阪府と兵庫県のみの出店で、店舗数は10店舗以下となっています。

地域を絞って集中的に出店する「ドミナント戦略」を採用している事が良くわかります。

セブンイレブンの都道府県別店舗数

セブンイレブンの都道府県別店舗数を見ると、同じくドミナント戦略を採用していることが良くわかります。

2019年1月末現在、日本全国にあるセブンイレブンの店舗数は2万733店舗(セブン-イレブン・ジャパン公式Webサイトによる)ありますが、都道府県により店舗数に極端に差があります。

多い都府県は東京都2,712店舗、神奈川県1,430店舗、大阪府1,247店舗、埼玉県1,206店舗、千葉県1,112店舗の順です。

逆に、少ない県は沖縄県はゼロ、鳥取県33店舗、高知県40店舗、島根県59店舗、福井県69店舗となっています。

ちなみに、数年前までは、青森、鳥取、高知、沖縄にはセブンイレブンが存在しませんでした。

セブンイレブンの店舗偏在ぶりを見て、改めて福山からイトーヨーカドーが撤退するのも止むを得ないと感じました。

営業最終日に感じた事

今日は、イトーヨーカドーの1階と2階を歩いてみました。当然、どの売り場でも閉店セールが行われていましたが、テナントによって割引に大きな差がありました。

例えば、2階にテナントで入っていたカバン屋さんは、閉店間際の最後の数時間、店内に残っているカバン全品5,000円という投げ売りに近い閉店セールをしていた一方で、1階の「無印良品」は20%の割引セールのみ、メガネの「JINS」は、全く安売りをしていない様子でした。

その差は、今後イズミゆめタウンに入居するか、あるいはイトーヨーカドー閉店と同時に完全に閉店するか、によって生まれていたように思います。

同じイトーヨーカドーに入居されていたテナントでも、全国規模で展開している大手と、おそらくは地元の小売店と思われるテナントでは、閉店セールにも大きな差があるのを見て、ちょっと切ない気持ちになりました。

サブウェイ福山店の閉店

イトーヨーカドー福山店に入っていた「サブウェイイトーヨーカドー福山店」については、イトーヨーカドー閉店と共に完全閉店するとの掲示が貼られていました。

ここ最近、『サブウェイが苦戦している』というニュースを見て、もしかするとヨーカドーのサブウェイも閉店するのではないか、と感じてはいましたが、実際にイトーヨーカドーの閉店と共に、福山市からサブウェイも姿を消すことになります。

今日は最終日という事もあってか、サブウェイには行列ができていて、アルバイトと思われる女性店員さんや店長と思われる男性が一生懸命来店客に対応していました。

店内で時間をかけてサブウェイのBLTを食べ、しばし名残を惜しんだ後、イトーヨーカドーの閉店1時間前に、お店を後にしました。


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