能登原

「瀬戸内サイクリングのゲートウェイシティ福山」を実現するための私案

1.「慣らし走行ルート」を提案する。

朝に東京や大阪などの大都市を出て、お昼前後に福山駅に到着するサイクリストに、まずは福山駅前から「慣らし走行」するルートを提案します。

具体的には、福山駅~明王院~芦田川沿い~田尻~鞆の浦~能登原~内海~境ガ浜~浦崎~(フェリー)~向島~(フェリー)~尾道のルートです。

初日は、尾道市内(尾道U2など)で宿泊することを想定しています。

海外を含む遠方から地方の都市を訪問し、自転車を組み立てて、いきなり長距離走るというのは不安なものです。

いきなり尾道からスタートすると、仮に自転車に不具合があった場合や、装備が不足していることに気が付いた場合の対応が難しいですが、福山スタートであれば、尾道で自転車の整備や装備を調達をすることが可能です。

また、「慣らし走行」といいつつ、鞆の浦、能登原沿岸や内海町は、それ自体が素晴らしいサイクリングルートでもあります。

過去に長距離を走った事が無いサイクリストのための「慣らし走行」ルートとしても、非常にお勧めできるのではないでしょうか。

2. 自転車組み立て作業スペースの設置

できれば福山駅の構内、無理なら福山駅を出てすぐの場所に、雨をしのぐ屋根、風を防ぐ簡易な壁、工具などを置く棚を備えた、自転車組み立て作業スペースを設置します。
これは「輪行」といって、自転車をバラバラにして、専用のバックなどで運んで瀬戸内を訪問するサイクリストを想定しています。

時々、尾道駅前や福山駅前で自転車を組み立てているサイクリストを見かけます。遠い昔に私も経験したことがありますが、完全な屋外で自転車を組み立てるのはなかなか辛いものがあります。特に雨が降っていたり風が強い日には辛いです。

それほどしっかりした個室でなくても、「ここで自転車を組み立て良い」という専用スペースがあることは、サイクリストにとってはありがたいものだと考えています。

作業スペースの傍らに、瀬戸内のサイクリングルートの地図や、サイクリスト向け宿泊施設のリーフレットなどを設置しておけば、一石二鳥です。

3. サイクリストがくつろげる施設を提案する。

サイクリングを終えた後、「新幹線に乗る前にくつろげる場所」を福山駅前に整備してみてはいかがでしょうか。(サイクリングに出発する前ではなく、サイクリングを終えた後、というのがポイントです)

具体的には、まず福山駅近くで輪行袋に入れた自転車を預かるサービスを提供し、身軽になって貰い、大きなお風呂で疲れを癒したり、ゆっくり食事やお土産を購入して貰う、という発想です。

勿論、サイクリスト専用の温泉大浴場などがあれば最高でしょうが、大きな投資をすることは、なかなか難しいと思います。
福山伏見町にある、「AREA INN FUSHIMICHO」など、既存の施設とコラボレーションし、サウナ付き大浴場でゆっくり疲れを癒して貰いましょう。

福山伏見町で食事をしながら軽く一杯飲んで貰い、お土産物などを購入して、できれば福山駅前で一泊して貰うのが理想です。

旅の最後に、旅の余韻に浸って貰いつつ、日常生活に戻る前に福山で気持ちを切り替えて貰いたいと思います。

以上、サイクリストのニーズを満たす事により「一度は福山で改札口を出て貰う」ための私案です。

最後に

現状、「しまなみ海道の入り口」が尾道市であることは間違いありません。

尾道とサイクリストを取り合うという発想ではなく、中国地方第三の大都市福山市として、サイクリストに利便性を提供することで、「瀬戸内サイクリングのゲートウェイシティ福山」になり得るのではないでしょうか。

しまなみ海道の入り口は尾道ですが、福山はサイクリングを含む、瀬戸内ツーリズムの入り口なのです。

この文章を書いていたら、中学生の頃、悪友と鞆の浦から尾道まで自転車で往復した事を思い出しました・・・。


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