泣くほどじゃない傷つきを

どうにかすっきりさせたくて、日記を書く。
この半年気になっていた人が、一緒に行った旅先で、別の女の子とどんどんいい感じになっていく様を10日間ほど見ていた。
その2人があんまりにお似合いで、話すテンポもぴったり合って、境遇も生まれ育ちも近くて、1歳差で、共通の話題がたくさんあるように見えて、あーこういう2人が付き合うのか〜と変に納得していた。
その様子を見て、私がずっと、彼に惹かれはするけど、付き合いたいとハッキリ思えない理由が分かった。
本能的に、私のタイプ(まず顔、肌質(アトピーもなぜか魅力的に見える)、腕の太さ、首から肩・背中にかけてのライン、仕草、判断の仕方、歩き方、髪型、気まぐれな性格、洞察力が高く、優しい)ではあるのだけど、2人で居て話が盛り上がるかというとそうではない。
ライフステージや経験値が違うから、共通の話題が少ないし、話の仕方が違う感じ。私は考えている事をじっくり真面目に話したり、質問し合うのが好きだけど、彼はもっと瞬発的なやりとりを楽しむ感じ。質問すると、怖がっているように見えて、変にかわされたりする。
幼い、子供だなぁと思う部分が多くて、付き合うイメージがわかなかった。
それでも気になるから関係したかったし、会いたかったし、接点を増やしたくてジタバタした半年間だった。
だから、彼の恋の始まりがどんどんヒートアップしていく様子を見るのは辛かった。
目線や体の向き、全部のアンテナが相手に向いていて、服や荷物を当然のように交換して、面白くもない話でキャッキャと戯れて盛り上がれる感じ。
大人数の中でも、常に相手のポジションを気にしながら動いてるのが分かった。というか大抵隣にいた。私はその2人が出来るだけ視界に入らないように意識して動いた。
パブに皆で行った時も、絶対に側を離れずに、飲みすぎた彼女を気遣ったり、腰に手を添えたりしている所をチラッと見てしまって、あー見たくない、と思いながら、でも絶対にこの旅を楽しみたいから、全力で踊った。全然知らない曲なのに一番好きなアーティストの曲みたいに踊るってみんなが笑ってくれたから、良かった。ていうか、いい感じの相手とクラブ行くなんて最高すぎないか?あの子が居なかったらそれを私がしていたのかな、とも思ってしまった。やけくそだった。テキーラ何杯も飲んだけどずっと正気で二日酔いもしない、不思議な夜だった。
そして彼の、私に対する態度も難しくて、意識の外に追い出しているような…無視ではないけど、冷たい訳でもないけど、決して積極的には絡んでこない。今までとは違うから、ある意味こちらを意識しているという事ではあるんだけど、それが嫌だった。彼の中で私の存在や、私との関係性が、どんな事になているのかは想像がつかないけど、普通にして欲しかった。
でも私はなんとも思ってないように振る舞えてしまうから、こんなに傷ついているなんて、想像つかないだろうな。「結局自分を恋愛対象として見ていなかったのかー」とか、思わせているかも。保身のために、弟に接するように、振る舞っていたし。
なんとも消化不良の、すっきりしない、嫌な後味の恋だった。
あの2人がこれからどうなっていくのか分からないけど、案外どうにもならない可能性もあるんだけど、なんとも思わずに接せるのはいつになるかしら。

こんな事(気になる人が、別の人に恋する様子を間近で見る事)が、もう3回目だ。なんでこんなに続く?!落ち込む。