産後一ヶ月健診【誕生死した赤ちゃんを産んだ私の健診】
一昨日、産後一ヶ月健診が終わり、たぶん自分の中で、少し楽しみに(?)してた部分もあったのかな?と、終わってみて、なんだか無気力、そんな2日間です。
今日は、午前中に、昨日届いたななちゃんのための一輪挿しと線香立てを設置したく、棚を作りました。
産後一ヶ月健診も記録しておくことにします。
2024.6.5(産後26日目)
朝9時前に電話がなった。
知らない番号だけど、近所の番号であった。
出ると、
子ども医療センターです。〇〇先生(主治医の先生)に代わりますね!
と言われ、〇〇先生が電話に出た。
朝の忙しい時間にごめんなさいね。(保育園に行く次男見送った後でゴロゴロしてたので大丈夫)今日予約の14時に会議になっちゃったの。当日で申し訳ないんだけど、時間変更できるかしら?
という相談だった。
他に何も予定はないし、夫の仕事も比較的融通が効くので、
何時でも大丈夫ですよ!
と答えると、
13時か14時半がいいと思うんだけど。16時はおそいですよねー?
16時はちょっと。13時か14時半ならどちらでも大丈夫なので、先生の都合のよい方でいいですよ。
と伝えると、
13時だと、14時の会議に向けて、そわそわしちゃいそうで、ゆっくりお話聞けなさそうだから、14時半にしますねー!
とおっしゃってくれて、あ、先生、ゆっくり私の話を聞いてくれるんだ、と少し嬉しくなった。
当日の時間変更にはびっくりしたし、まさか別の日に?なんて、電話があったときには思ったけれど、産婦人科の先生は本当に忙しく、それでも、私とななちゃんに時間を割いてくれるんだなと思うと嬉しくなった。
夫に連絡すると、14時半でOK。
13時ごろ家出て(家から病院まで車で5分ほど)、食堂でご飯食べない?と誘われる。
食堂というのは、病院に併設されている食堂で、妊婦健診がお昼に近いと、立ち寄って食事をしていた。
そうだね、今日が最後になるし、食堂でお昼ご飯にしようかー。
私も賛成した。妊娠してたときに、食べてた、思い出すとちょっと切ない場所かもしれないけど、ななちゃんとの思い出の場所でもある。
前に食べたときは、ななちゃんもお腹にいたなーなんて、思いながら、食事を楽しんだ。
病院では、妊婦さんや赤ちゃんを見ると、やっぱり少し切なくなった。心臓を見てくれた先生の後ろ姿を見て、ななちゃんのことを思い出し涙がこぼれそうになった。
でも、この病院では、たぶんななちゃんのようにお腹で赤ちゃんを亡くした人の健診を「たんぽぽ外来」と表記しているのか(予約票にそう書かれている)、受付の人の対応や待合室の様子で辛い思いをすることはほとんどなかった。赤ちゃんを連れた人の健診とは重なっていなかったし、妊婦さんもほとんどいない時間帯だった。
尿検査をし、体重、血圧も測り、14時半に入室。
部屋には、先生と助産師さん(助産師さんは、初めましてのベテランっぽい人だった)。
体調はどう?電話では、悪露も止まったって言ってたよね?
など、体調について聞いてくださった。悪露は2週間くらいで止まり、腹痛はたまにあるけれど、便秘の影響だと思う、出すとスッキリするというようなことを話した。
電話では、身体は元気!と言っていたけれど、気持ちは大丈夫?
先生は、この後、これまでのことを詳しく聞いてくれた。お家には何日くらいななちゃんはいたのか。火葬場ではどうだったか。ななちゃんは今どこにいるのか。家事などはできているか。夫や子どもの様子はどうか。
詳しくたくさん話を聞いてくれて、ときどき涙が出てしまったけど、たくさん話ができて嬉しかった。
先に話が少し始まってしまい、内診と診察しましょうねー
ということで、部屋を変えて、診察もしてもらった。
本当に、悪露も綺麗になくなっていますねー!生理はまだって言ってましたよね?生理も来そうですよ。あ、でも、まだ安定して生理がくるまで、しばらくは妊娠しないように夫婦生活がある場合は、避妊してくださいね。
と言っていた。身体の回復具合はいいようで、安心した。(ななちゃんがいた痕跡がもうないのかと思うと少し寂しくもあった)
その後、夫も入室し、また話が続いた。
先生も
こういう体験をして、今このような気持ちの状態でも、それは自然な状態です。悲しむのは、ななちゃんを思い出すことは、ななちゃんにとっては嬉しいことですから。
と言ってくれた。仕事はどうするのか聞かれ、あと一ヶ月で復帰できる気がしないと話すと、
また様子を見て、何か診断名つけて診断書書くこともできるので、また一ヶ月後来てください。
と言われた。
また来月来ていいのか、と思うと、少し気持ちが明るくなった。
ものすごく頭痛がする、とか、夜も眠れない、激痩せするくらい食欲がないとかそういうことはない。
でも、なんとなく毎日こめかみのあたりがジンジンするし、夜は普段よりは多く目が覚めてしまうし、食欲もいつもはよく食べる方だけど、少し少なめであることに間違いはない。それから、妊娠を知っていた人に会うことが辛く、あまり外に出ていないことも話した。無理せずに、自宅でゆっくり過ごすのがいいですよ、と言ってもらえた。
それから、先生と病院の皆さんに宛てた色紙と手紙を渡した。ななちゃんがお腹にいるときのマタニティフォトがまだ完成してなくて、そのスペースだけ空けてあったけれど、喜んでくれて、マタニティフォトもぜひ見せて欲しいと言われて嬉しかった。
一生懸命作った棺の話も聞いてくれて、写真も見せたら、同じような経験で悩んでる人がいたら、参考にしたいと言ってもらえた。
こんなにたくさん話を聞いてもらえると思っていなくて、身体のことについてだけだと思ったので、この病院はグリーフケアについても、最先端なのかな?と思った。
先生との話の後、立ち会っていた助産師さんとの面談もあった。
何かあったら、このことを知っている私たちはいつでも話を聞きたいと思うし、相談にのりますからね。(夫のことも、私のことも両方とも心配してくれた)
たくさん話してくれたけど、なんだかたくさん聞いてもらえて安心してたからなのか、上の空でよく覚えていない笑
でも、私たち家族やななちゃんのことを思ってくれていることだけは伝わったので、この病院でお世話になって本当によかったな、と思っている。
また一ヶ月後、話ができるのかな?と思うととても嬉しい。
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